藤井義信: 「治る力」を最大限に引き出す フィジカルセラピー

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藤井義信
Yoshi Fujii

フィジカルセラピスト

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昨年10月にトーランスにクリニック「Restore and Integrate Physical Therapy (R&I PT)」を開業し治療を行うフィジカルセラピストの藤井義信さん。(Yoshi Fujii, PT, DPT, OCS, CFMT, FFMT, FAAOMPT)

Restore and Integrate Physical Therapy(R&I PT)
24050 Madison St Suite 113 Torrance, CA 90505
(310) 755-0106
www.randipt.com

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 「アメリカで、フィジカルセラピーは〝医療のバーデンダー〟と呼ばれているほど、患者さんと対面する時間が長い分野です」と話すのは、トーランスにクリニックを構えるフィジカルセラピストの藤井義信さん。「フィジカルセラピーは日本語で理学療法といわれ、一般的に日本では病院と付属しており、神経疾患や手術後のリハビリテーションを行うことで広く知られています。理学療法の中でも私が専門としているのは、手を使った『徒手療法(Manual Therapy)』です。当クリニックに来られるのは、子どもからお年寄りまで、頭から足まで様々な痛みや疾患を訴える方々です。痛みには関節や筋肉自体に異常がある場合もありますが、神経血管や内臓の癒着や制限が原因で症状が引き起こされる場合もあります。これらの神経血管や内臓の問題も鑑別診断の上、的確な触診を用いて癒着や制限を治療しております。全ての症状の原因を究明し改善していくために、じっくりと患者さん一人ひとりと向き合っていきます」  

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Institute of Physical Art (IPA)を通して、たびたび日本でもフィジカルセラピーの指導を行っている。

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フィジカルセラピストの仕事に従事して14年になる。日本で生まれ育った藤井さんはもともと運動が好きで、アメリカの高校時代からボクシングに没頭。大学院に入る前にはプロボクサーになり、学業と併行。自分の体を管理したり、解剖学のクラスで身体の仕組みを勉強するうちに医療の世界に興味を深めていったという。2008年にCSU Fresnoで大学院を卒業し理学療法士の資格を取得後、フレズノの整形外科外来クリニックで仕事をしながらUC San Franciscoの博士課程を卒業。徒手療法の技術を磨くためにInstitute of Physical Art(IPA)のコースで学び、Function Manual Therapist™ (CFMT)の資格を取得した。  

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2015年から1年間は、IPAからインドへ派遣され、現地の理学療法士へ指導を行った。アメリカに帰国後は、コロラドでIPAの専門的研修フェローシッププログラムを修了し、全米で35名※のみが有する資格FFMT(Fellow of Functional Manual Therapist)を取得した。(※2021年8月現在)  

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派遣先インドでの研修メンバーと。

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コロナウイルス・パンデミック時は、ニューヨークの整形外科外来クリニックに勤務。「コロナ禍では、様々な自律神経の問題を持つ患者さんを治療したのですが、人々の感情が神経や身体に密接にリンクしていることを、コロナ禍という特別な状況下で治療を行うことにより再確認しました。これにより、さらに自律神経疾患への治療を効果的に行えるようになりました」  

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昨年10月にトーランスに自身のクリニック「Restore and Integrate Physical Therapy (R&I PT)」を開業。「すべての患者さんは、自身の身体に『治る力』を秘めています。その力を最大限に引き出していくのがフィジカルセラピストの大きな役割です。情熱を持って治療に向き合うことが自分にとっての学びとなります。これからもずっと学び続けていきたいと思っています」。

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(4/19/2022)

 

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