エンタメ欄を読んでいたら驚く記事が飛び込んできた。芸能人の病気の話題が次から次と出てくるじゃないですか!
まずは梅宮アンナ。接触性皮膚炎の原因は「まつ毛エクステの接着剤」だそう。まつげエクステのグルー(接着剤)で真赤に腫れた顔の写真を公開しているのだ。痛々しい。普段のスタイリッシュなアンナとはかけ離れた姿なのだ。大丈夫かアンナ!
続いては、最近25キロ減量で一躍話題の華原朋美の体調に異変が起きていた。「片頭痛とふらつきとめまいが辛い!」をブログで紹介している。これまた凄い。女性誌などでそのダイエット方法が特集されている最中なのにこんなネガティブ出来事が。今後の仕事に影響はないのか?他人事ながら心配になってくる。
私の友人でもある西川史子は脳出血から復帰したが、インスタグラムに「先日112日ぶりに復帰した松田聖子のディナーショーを観て、聖子さんから勇気を貰った。」と話している。
皆さん病気絡みの記事なんです。芸能界も少し前まではタレントの病気絡みの話題はNGだった!
私が演出していた『元気が出るテレビ』のエンディングで「芸能人お達者情報」のコーナーをやっていた。体調の悪い芸能人を紹介していたのだが、各芸能プロダクションの協力が得られず早々に企画は打ち切りとなった。
あるアイドルは、風邪で熱を出していると紹介しただけで事務所から抗議電話が入った。「うちの子は元気を売り物にしているのに困るじゃないか!」などはしばしばだった!
時代は変わりました。今や芸能人も一般の人と同じ、悩みも共通して、等身大が共感される時代になってきたのかも…。
身近なスターばかりでは面白くない!エレガントでミステリアスな高嶺の花の「輝く大スター」も見てみたい。芸能界を見渡してもすぐには浮かばない。・・・高倉健亡き今は本当にいないのかも。今後出演する作品によっては木村拓哉に可能性はあるが。世界に目を向ければメジャーリーグの大谷選手も手の届かないスターだが、芸能人じゃないし!女性陣では大スター吉永小百合の後が残念ながら続かない。
若手が出てきて欲しいのに、必ず話題になるのが「映画全盛期と違って、テレビの時代だからビッグスターは育たない!」
…そんなことありません!いい企画、いい演出家、時代が求めた圧倒的ルックスが合体すれば夢は必ず実現します!それが映画なのか、テレビなのか、音楽の世界なのか、こんな時代だからこそ必ず彗星のように現れる!
等身大のスターばかりじゃつまらない。世界は君を待っている!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。