Covid-19で重症化になりにくい血液型は?研究レポート(3/10)

【ワシントン10日】PLOS Genetics誌に掲載された新しい研究によると、A型の血液を持つ人はCovid-19の重症例になる可能性が高いことが明らかになった。

2020年の『Blood Advances』誌に掲載された以前の研究もこの研究を肯定し、O型の血液の人は他の血液型に比べると、より守られているようだと付け加えている。

中国の研究者たちは2020年3月に初めてこの考えを共有し、その1カ月後にコロンビア大学から出た論文でも、この研究結果は支持された。

DNA検査会社の23andMeでさえ、自社の顧客を調査したところ、COVID-19と診断され入院した75万人(これまでで圧倒的に多い調査
対象)のうち、O型の人の方がより守られていることがわかった。
なぜO型の人がより守られるのか、その理由はわかっていないが、NEJM誌の論文では、血液型によって作られる抗体が異なることを強調している。

「O型であれば、A型とB型に対する抗体が自然に作られる」とし、このA型抗体によって、SARS-CoV-2はO型血液の受容体と
くっつきにくくなり、体内で増殖しやすくなるのだろう、と説明されている。

O型の人は若干ウイルスから守られ、A型の人は若干弱くなるかもしれない。しかし、誰もがウイルスに感染する危険性があり、無症候性キャリアになる危険性もあり、したがって他の人に感染させる危険性もあることに変わりはない。

つまり、コロナウイルスに感染したり、知らないうちに人にうつしたりしないようにする最も安全で最も効果的な方法は、血液型に関係なく、マスクを着用し、予防接種を受け、
社会的に距離をおくことである。

 

 

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