【ワシントン24日】COVID-19のパンデミックから約2年、オミクロン変異株の急増に伴い、患者数は大幅に減少し、ほとんどの州で規制が緩和されつつあある。
ハワイ、イリノイ、ワシントン、オレゴンの4州は、今のところまだほとんどの人に室内でのマスク着用を義務付けているが、後者3州はすでにその義務付けを近々解除する計画を発表している。
米国疾病対策予防センター(CDC)のデータによると、2月22日現在、米国では約65%の人がワクチン接種を完了しており、約43%の人がブースター注射を受けている。
カリフォルニア州のニューサム知事は最近、同州がウイルスに対する取り組みをパンデミックではなく、エンデミック(風土病)に移行させる方針を明らかにしたと、サンディエゴのVERIFY姉妹局CBS 8は報じている。ウェストバージニア州のジム・ジャスティス知事も、月曜日のメディアブリーフィングで、同州が同じようにパンデミックからエンデミックへの移行をごく近いうちに行う可能性があると述べている。
世界保健機関(WHO)は2020年3月11日、COVID-19を世界的なパンデミックと宣言した。公衆衛生機関は、世界的に病気が蔓延することをパンデミックと定義している。WHOを含む公衆衛生機関はCOVID-19の患者数や感染拡大率など、パンデミックの終了と風土病への移行を示す具体的なデータを特定していない。
パンデミックの終わりを判断する特定の統計的な切り口はないが、より広範な一般的な指標はいくつかある。WHOによると、世界的な病気の広がりが局地的にコントロールされるようになると、それはもはやパンデミックではなく、風土病であるという。さらに、ある疾病が世界的に存在するが、予想される、あるいは通常のレベルである場合、風土病とみなされる。メールマン公衆衛生大学院によると、流行が風土病になると、病気の広がりや発生率は急増するのではなく、「予測可能」なものになるという。
WHOはまた、急性期のパンデミック対応から長期的・持続的な疾病対策に移行する方法を検討しており、この移行に焦点を当てた「2022年戦略的準備・対応計画」を2月末に発表する予定としている。