菅井桃子: メッセージや感動を届ける 舞台の持つエネルギー

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菅井桃子
Momoko Sugai

女優・歌手・ダンサー

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舞台を中心に女優・歌手・ダンサーとして活動する菅井桃子さん。現在、映像翻訳の学校に通っており来月修了予定。今後はプロの翻訳者も目指すなど、さらに活動の幅を広げたいと話す。写真は、ミュージカル『コーラスライン』にて。 インスタグラム @momokosugai 

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幼い頃にタップダンスを始め、11歳の時に日本で子役ミュージカルの代名詞とも呼べる『アニー』に出演。周りの子役たちは皆、舞台俳優を目指して進んでいく中で、自分はその道を選ばなかった。そんな菅井桃子さんを再び舞台の世界に引き戻したのは、彼女が高校2年生の時に行ったアメリカ留学先で出演したハイスクールのスプリングミュージカルだった。「アメリカの高校で初めて演じた時、『自分の居場所はここなんだ! アメリカの舞台に立ちたい』と思いました。プロの女優として活動するようになってからも、いつも感じるのは、演技を通じて自分の感情が客席のお客さんに伝わり、それがメッセージや感動となって人々に影響を与えていくこと。舞台が持つエネルギーに、生きがいや命を与えられているのを感じるんです」

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2010年に渡米、大学のミュージカル・サティフィケートプログラムを修了後に女優として本格始動した。現在ロサンゼルスを拠点に、舞台を中心に女優・歌手・ダンサーとして活動する菅井さん。昨年11月にはラミラダシアターで上演されたミュージカル『Mamma Mia!(マンマ・ミーア!)』に出演したほか、アカペラグループのメンバーとして企業イベントで歌うなど、エンターテイナーとしてマルチな活動を展開している。日々はオーディションを受け、出演が決まれば他州のステージにも出向く。「この世界に入ってからアメリカ中いろんな場所に行きました。2013年にはメリーランド州のローカルシアターで出演、2015年にNYブロードウェイに立った時には拠点をNYに移し、ニューハンプシャーでは4ヶ月間の公演中は現地に滞在しました。ミュージカル『リトルマーメイド』ツアーでは、全米を回りました」  

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コロナ・パンデミック前の2年間はカーニバルクルーズ客船でシンガーとしてステージに立った。「ミュージカルや舞台にこだわらず、挑戦したいと思えるものには何でもどこでも挑戦したい。行ったことのない見たことのない場所をたくさん訪れられるのも、幸せだなと感じます」  

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近年、日本人俳優の進出も増えているNYブロードウェイやハリウッドなどアメリカのエンターテイメント業界については、以前よりチャンスや可能性がどんどん広がっていると話す。「私が渡米した10年以上前は、アジア人にとって、舞台やテレビなどでチャンスを獲得するのが本当に大変でした。どうしても人種の壁が足かせになっていました。そこから壁を取りはらっていくムーブメントが起きて、今は開けた業界に変わりつつあります。舞台のキャストに日本人の名前を目にすることが多くなったのも嬉しいですね。日本から海外に挑戦する人たちをみると、自分も強く影響され『頑張ろう』とパワーをもらいます」。

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(2/15/2021)

 

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