米国内で4種類目 FDA、オミクロンへの新しい抗体治療(2/15)

【ワシントン15日】米国食品医薬品局(FDA)は、COVID-19の新しいモノクローナル抗体治療薬を認可した。この治療薬は、オミクロン変異株およびBA.2亜型に対して抵抗力があることが示されている。

イーライリリー(Eli Lilly)社のベブテロビマブ(bebtelovimab)と呼ばれるこの薬剤は、12歳以上を対象としたもので、重症化を防ぐためのモノクローナル療法である。

認可の前夜、バイデン政権はベブテロビマブを60万回分、少なくとも7億2千万ドルで購入したと発表した。計画では、今月中におよそ30万回分、3月中にさらに30万回分の投与が行われることになっている。この契約には、必要に応じて50万回分の追加投与が可能な将来のオプションも含まれている。

今回の認可により、米国におけるオミクロンの治療薬の数は4種類となったが、生産はまだ増強中である。他の選択肢としては、Vir Biotechnology社とGlaxoSmithKline社のモノクローナル療法であるsotrovimabと、Pfizer社のパックスロビド(Paxlovid)とMerck社のMolnupiravirという二つの抗ウィルス剤がある。パックスロビドは、高リスクの患者の入院リスクを軽減するもので、今のところ主要な選択肢のままである。

リリーの新薬は、医療従事者から静脈注射で投与することが認められている。これは、これまでのモノクローナル抗体のように、何時間もかけて点滴をし、臨床に多大な労力を必要とするプロセスとは大きく異なる点である。しかし、症状が現れてから7日以内に投与する必要がある。

 

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