前回「芸能界で今も活躍するシニア男性」を紹介したが、今回は「シニア女性」を紹介します!定義は60歳以上、私が独断で人生の立振る舞いがカッコいいと思う女性を選びました。
先ずは山本リンダ(70)。アメリカ軍人の父親と日本人の母親の娘として生まれ、小学生時代はハーフであるためいじめられ、大人からも白眼視された経験あり。芸能界に入ると時代に応じでヒット曲を出す底力を発揮!かまととソング『困っちゃうな』からセクシーな『どうにも止まらない』まで何でもこなした。現在も体型、ダンス、声量まで1966sのデビュー当時と変わらない凄さ!ソフトなしたたかさを持つ。
続いて前田美波里(73)。子供の頃からクラシックバレエをやっていたせいか、いつ会っても背中がピント立っている。椅子に長時間座っていても微動だにしない。今も時代をリードするイメージを維持!高音の歌声も変わらない。本当の意味で日本を代表するミュージカルスターだ。
草笛光子(88)。八千草薫亡き後、現在の日本の若手女優から「いつかは草笛さんみたいに」と憧れられる存在だ。1953年に映画界でデビューし輝きを増して来るのは1995年以降。素敵なところは、年齢を重ねる度に魅了する力が増してくることだ!! 東宝映画『社長シリーズ』では芸者役が多かったが、今や圧倒的な存在感になっている。
石川さゆり(63)はデビュー当時4番手だった。「花の中3トリオ」森昌子、山口百恵、桜田淳子の陰で日の目を見ることは無かったが、感情を表に出さずに歌手生活を続けた。『津軽海峡・冬景色』の大ヒットの後も淡々としたスタイルは変わらず現在に至る。学ぶものは年の取り方がとても上手いことだ。年齢に応じた仕草は参考になるのでは。
夏木マリ(69)は1973年『絹の靴下』でデビュー。フィンガーアクションとセクシーな表現で大ブレークするが、過去に執着しない。土屋アンナなどとコーラスユニット「アンド・ローゼ」を結成したり「千と千尋の神隠し」の吹き替えをしたり、創作ダンスを踊ったりと好きなことをやっている。私と会うといつも話題になるのが髪型!! 男受けしない髪型をやり続けているのが彼女らしい!!
ヘアスタイルと言えば、竹下景子(68)の最近の金髪がカッコいいのだ!かつてお嬢様女優と呼ばれ「息子のお嫁さんにしたいNo.1」だったのに。あの年齢になると保身に走りがちだが見事な変身ではないか。過去と決別したいのか。自分を変えたいのか。竹下景子に注目したい。
「カッコいいシニア女性」の結論は…名声を信じない、歳月の中での日々鍛錬、違う自分と出会えることを信じて歳を重ねることかも・・・。
まだまだ素敵な芸能人たくさんいるのでまた紹介します。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。