茶谷孝: 不動産業界で35年。人と人との絆を大切に

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茶谷 孝
Takashi Chaya

パーソン不動産社長

   

      

「人と人との絆を大切に」をモットーに、ロサンゼルスで不動産業界をリードして35年。パーソン不動産社長の茶谷 孝さん。 パーソン不動産: www.personrealty.com

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1987年にロサンゼルスで不動産会社を設立したパーソン不動産社長の茶谷孝さん。トーランスを本社に、ウエストLAとサンディエゴに支店を設置、約80名のエージェントが在籍する同社は、南カリフォルニアを中心に一般住宅や商業物件の売買・賃貸・管理、投資、不動産ライセンス取得スクールなど、トータルサービスを展開する南カリフォルニアで日系最大の不動産会社だ。  

 

創業から走り続けて今年で35年の茶谷さんが、生涯揺ぎなくモットーとするのが「人と人との絆を大切に」。「この仕事を何十年続けていても変わらないのは、毎日が感動の連続であることなんです。お客様から『パーソン不動産さんに世話してもらってよかった』と言っていただけることや、一緒に働くエージェントの皆が喜ぶ顔をみられることが本当に嬉しいですね」と目頭を熱くする。  


LAのジャパンタウンの一つ、ソーテルにある支店。常に日系社会の中心となり、コミュニティへ豊かな住まいを提供する。     

 

日本で大学卒業後の1975年に留学で渡米した。「私がまだ日本で大学生だった当時は学園紛争の真っ只中、勉学もままならない時代。それで、世界一周ヒッチハイクの旅に出たんです。ヨーロッパをはじめ各国を旅して、アメリカを回り、最後に辿り着いたのがカリフォルニア。特にロサンゼルスは人々もフレンドリーで活気のある輝く場所でした」。カリフォルニア州立工科大学コンピューターサイエンス修士を修了し、10年ほどLAのデータ通信会社に勤務。「そんなある時、日本人の友人から『英語の賃貸契約書にサインしたものの、何が書いてあるかわからない。日本語で教えてくれないか』と相談されたんです。契約書を見たら、内容を理解せずにサインしたものだから、ひどく不利な状態で契約するところでした。その時に、不動産屋になって不合理な不動産契約をする人を防ぎたいと思いました」  

    不動産愛はここにも!30年間付けている自身のプレートナンバーは「FUDOSAN」。

不動産会社設立から数年はビジネスが好調だったものの、90年代初めの金利上昇による住宅売買の落ち込みに、2000年代に入ると不動産市場に大混乱を招いたサブプライムショックにと、経済危機による打撃が続いた。「危機が起こることは予測できていました。確かに住宅の売買は減りましたが、そのぶん物件オーナーから建物管理や入居者への対応を請け負う『不動産管理業』に重点を置くことにしました。十数件だった不動産管理を200件以上まで増やし、安定収入を得られるようにしたことで低迷期を乗り切れました」。ここ数年はコロナ禍に伴い再び不動産市場に様々な変化が及んでいるが、そこも長年業界で培ってきた手腕が発揮されるチャンスとも呼べるだろう。  そんな熱き不動産マンの夢を聞いた。「日系人・日本人の不動産業界が力をひとつにして、人々をサポートできるアソシエーションができれば、素晴らしいコミュニティを作ることができるのでは、と思っています」。

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(1/21/2021)

 

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