【ロサンゼルス9日】ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)の教育委員会は9日、次期教育長に、マイアミ・デイド郡公立学校区で教育長を務めるアルベルト・カルヴァリョ氏(57)を選出した。
これを受けてカルヴァリョ氏は、選出されて光栄だと述べ、契約への交渉をスタートさせる意向を述べた。LAUSDの教育委員会は、14日に正式契約への最終投票を行う見通し。
全米で第四の規模のマイアミ・デイド郡公立学校区で、2008年から教育長を務めるカルヴァリョ氏が、全米第二の規模のLAUSDでその手腕を発揮することになる。
カルヴァリョ氏は会見で、高校卒業後にポルトガル移民として渡米し、貧しかった子供時代に言及。始めて皿洗いとして働いた時は、ホームレスだったとも明かした。その後カレッジを経て、マイアミ・デイド郡の科学の教師として教育者のキャリアをスタートさせた。マイアミの学校を資金難や教育レベルの低下から救った功績が認められ、2014年には優秀教育長賞を受賞。2018年には、全米最大規模のニューヨーク統一学校区から引き抜きの申し出を受けるが、マイアミコミュニティーに熱望され、転任を断っている。
LAUSDは、2018年から教育長を務めたオースティン・ビュートナー氏が6月末に契約満了で退職して以来、常任教育長がいない状態だった。