「黒人らを故意に逮捕」と、ビバリーヒルズ市警相手取り集団訴訟(9/1)

【ロサンゼルス1日】ビバリーヒルズ市警が、アフリカ系らマイノリティーを故意に捜査対象としているとして1日、被害者らが同市を相手取り集団訴訟を起こした。

 ジョージ・フロイド裁判で遺族の代理人を務めた公民権弁護士のベン・クランプ氏は、ビバリーヒルズ市警の「ロデオ・ドライブ・タスクフォース」が有色人種を捜査の対象にしている、と説明。訴状によると、このタスクフォースが最近逮捕した106人のうち、105人がアフリカ系で1人がラテン系だった。

 訴訟では、ローラースケートやスクーター、ジェイウォークなど、軽度の問題行為で警察に止められるマイノリティーの割合が異常に多いと訴えている。

 これに対してビバリーヒルズ市警は、公平な捜査を行なっていると主張。「ロデオ・ドライブ・タスクフォース」は、パンデミック中に起きたBLM暴動などからビジネスを守るために結成されたと説明。5週間の活動のうちに、ロデオドライブで所持されていた拳銃13丁をはじめ、失業保険詐欺で違法に使われたEDDカード300万ドル分を押収したと、その功績を述べた。

 スニーカーデザインなどを手掛けファション業界で活躍するサレへ・ベンバリーさんも原告の一人。昨年10月にロデオドライブで買い物中に、ジェイウォークをしたことで警官に止められた。職務質問を受けている動画をSNSでシェアし、「黒人だから警官に止められた」と訴えた。

 

 
 
 

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