大谷選手の活躍が凄すぎる!ゲレロJr.とのホームランキング争いは恐らくシーズン終わりまで死闘を繰り広げるだろう。誰が今シーズンこれ程までの活躍を予想しただろう、それもホームラン王争いなんて!
日本でホームラン王だった松井秀喜でもメジャーリーグでのシーズン最高は31本だった。今期キング争いは最終的には50本台で決着がつくのでは!
勿論それだけではない。その間ピッチャーとして大谷はマウンドに立つのだ。そして次から次へとバッターを三振に打ち取り勝利投手になっていく。そして翌日にはバッターボックスに疲れも見せず立ち、特大ホームランをバックスクリーンに打ち込む。そんなシーンを何度も見せてくれている!
世界中にいる日本人が喜び感動し、そして誰もが心の中で「こんな事!本当にありなの?マンガみたい!」と一度は思ったはずだ。そうなんです、大谷選手の驚異的な活躍はマンガレベルの凄さなんです!
ある出販社の人と話をしたら「冗談じゃないですよ、もし大谷選手の活躍以前に大成功ストーリーを編集部に持ち込んだとしても誰も相手にしてくれなかった」と。現実離れし過ぎて読者が共感しないからだ。
昔からのスポコン漫画は、嫌な先輩、憎きライバル、貧しい家庭環境など、弊害や挫折を乗り越えて最後に栄光を手に入れるというのが定番ヒットメニューで、それを出販社の事情で何年も連載を続けるのが普通だった。なのに、大谷選手は楽しそうに想像を絶する大活躍を短期間でやってのけてしまっている!これでは既存のスポコン漫画の存在が無くなっていくのも仕方ない。
今、日本のお茶の間の女性達の話題は「大谷選手はどんな女性と結婚するのかしら?恋人はいるの?どんな豪邸に住むのかしら?可愛いから金髪女性に誘惑されないか心配!」もうすでに野球とは関係ないところで大盛り上がりなのだ。
そうなんです、恰好良すぎる大谷選手は、日本人に誇りと夢を持たせてもらったが、野球漫画は窮地に追い込まれているのです!「巨人の星」「ドカベン」「あぶさん」などを読んで人生を過ごした読者はどんな気持ちでいるのか!
そこで私考えました。こうなったら大谷選手はマンガを超えてMARVEL映画の主役になってもらおう!MARVELには「スパイダーマン」「キャプテンアメリカ」「アイアンマン」などスパースターが目白押しだ。
ここでも大谷は引けを取らない。世界征服を狙う悪人達が居ても165キロの剛速球と140m弾のホームランで一網打尽する事は明らか!世界の平和は目に見えている!!
頼むぞ大谷!人類と地球の為に!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。