【ロサンゼルスで暮らす人々】言葉や理由はつねに後付け 直感に動かされて歩いてきた

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各務由紀
Yuki Kagam


Blue Moon Learning Center 創業者/代表

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■Blue Moon Learning Center」代表の各務由紀さん。
ホームページ:https://www.bluemoonlc.com/

サンフランシスコの東側、オークランドの西側の湾内に位置するアラメダ市に、子供とその家族を対象としたラーニングセンターがある。ここでは日本語クラスを柱に、幼児教育をおこなっており、その他、フランス語クラスや生け花クラス、琴クラスもある。名前は『Blue Moon Learning Center』。ここを創設し、現在も代表として組織を引っ張る各務由紀さんにお話を伺ってきた。

 1967年大阪生まれ。仲良しの姉とともに助け合いながら大きくなった。1996年28歳のとき「アメリカで英語を学びたい」と決意し、1年の予定で渡米。UC DavisのESLに通った。しかし、そのとき出会った先生から「たった1年間やったくらいではものにならない」と進学を勧められ、日本に帰国せず、サクラメントにあるコミュニティーカレッジに進学し、幼児教育を学んだ。「アメリカに住みにくさは感じなかったですね。日本ではずっと誰かの人生を歩んでいる感覚がありましたが、ここでは自己責任のもと自由です。息ができる感覚がありました」

 その後、結婚。自身の子供が3歳と6際のときのある冬、ストローラーを押しながら「寒いね」「今日はどこに行こうか」とママ友と行く場所を探していたことをよく憶えている。しかし行ける場所がなかった。アラメダは海が近いため、風が冷たく、ずっと外にはいられない。小さな子供を安心して遊ばせることのできる、公民館のようなインサイドの場所があればいいのにと思ったそれが『Blue Moon Learning Center』を作ろうと思ったきっかけだ。ビジネスがやりたいと思って始めたわけじゃない。ないから作るしかないと思って始めたのがきっかけだった。物事のスタートはいつも小さな点である。
 「突き動かされる感覚がありました」と語るように、各務さんはストローラーを押しながら物件探しに取りかかった。相手にしてくれないオーナーもたくさんいたが屈せず、最終的に場所を見つけ、契約することができた。こうして2013年にできたのが、子供と家族のための集いの場『Blue Moon Learning Center』だ。青が好きということと月の丸い形が好きということから、そう名付けた。先生は8人、午前中は日本語で保育をおこなうプリスクール、午後には日本語を始め、生け花やアートや琴など、さまざまなクラスが開かれている。子供から大人まで約50〜60人が集う場所に成長した。

 各務さんは日本のこども食堂にも興味があるという。「今後は今あるものを続けながら、困っている子供たちを子供たちが手助けをすることを重視し、NPO Blue Moon Community Tableというものを立ち上げて広げていきたいと考えています。子供達に、人の役に立つことで喜びを感じる機会を増やすことが自分の使命であり、平和な世界の基盤だと信じます」

■建物入り口の様子。
■ラーニングセンター内にて。フラッシュカードを使って子供たちがひらがなを学んでいる。

(8/19/2026)

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