日本のアイスクリームの種類が凄すぎる

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テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

Instagram: @terry_itoh

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日本に来る外国人観光客が先ず驚くのは、富士山でも、新幹線でもなく無く、コンビニエンスストアのアイスクリームの種類の多さらしい。確かにアイスケースを覗くと、白くま、あずきバー、雪見だいふく、チョコモナカジャンボ、パルム、MON、爽、スーパーカップ、更に季節限定の桃、シャインマスカット、サツマイモ、栗、抹茶、パインなど物凄い種類のアイスが色鮮やかなパッケージに入って美味しそうに鎮座している。メーカーも「今年の夏はどんな商品を出そうか」と思案している。世界中を見渡してもこれ程多くの種類が陳列されている国はないのではないか。「アイスの種類オリンピック」を開催したら間違いなく日本は金メダルを獲得する。しかも本当に美味しいのだ。
何故日本は種類が多いのか。

その理由の1つは「新商品」が大好きなこと。2つ目はコンビニが巨大な販売網になっていて、新商品探検の場所にもなっている点。次に日本の和菓子の文化がアイスに参入しているところ。あずき、抹茶、きなこ、黒蜜、ほうじ茶、サツマイモ、和栗などが絶妙のコラボを遂げている。海外ではチョコレート、バニラ、ストロベリーが中心だが日本は「和と洋」が自然に共存している。アメリカはアイスクリームの消費自体は日本より多いが、多くは家庭用の大きなパック。細かく商品が入れ替わる事はなく定番が中心となる。ヨーロッパも同様で、スーパーマーケットでの種類は比較的豊富だが、コンビニには定番商品が並ぶ。日本のような毎月新商品導入の文化はない。

日本人の新しい物好きはアイスに留まらない。カップラーメンの種類の多さにも目を見張る。コンビニ行くとカレーうどん、きつねうどん,天ぷらそば、味噌ラーメン、豚骨ラーメン、塩ラーメン、タンタンメン、台湾麺、辛ラーメン、焼きそば、まぜそば、有名ラーメン店とコラボの商品。更に季節限定ご当地の札幌味噌、博多豚骨、喜多方ラーメン、富山ブラック、金沢カレー風など地域の味を再現しているものまで。海外では「チキン味」「ビーフ味」「シーフード味」が中心で細分化されていない。

そうなんです、日本人は飽きる事を嫌う民族なのかも。ヨーロッパの人は「私はこのチーズが好きだから20年間買い続けている」という人が多い。アメリカ人も「いつものコーヒー」という買い方が多い。私自身、食の冒険はしない方なのでいつも同じものを注文してしまう。周りからは普段はハチャメチャなのに、食べ物は保守的と言われる始末。とは言っても日本のコンビニは大好き。まさにジャングルクルーズ。ドンドンお客さんをワクワクさせて欲しい。明日も行きますか。

(8/19/2026)

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