【ロサンゼルスで暮らす人々】専業主婦から社会起業家へ 過酷な世界で生きる子供のために

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鳥居晴美 Harumi Torii


子供地球基金 創業者/代表

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■『子供地球基金』の創設者であり代表の鳥居晴美さん。

「もともとは専業主婦でした。特殊な体質で難産でしたので第二子は作らない方がいいと医師に言われました」こう語るのは、特定非営利活動法人『子供地球基金』代表の鳥居晴美さん。彼女は専業主婦から幼稚園を開業し、果ては子供地球基金を創設し、今では世界中を飛び回る社会起業家。自由に絵を描く機会を持つことで過酷な世界で生きる子供たちにも笑顔が戻ると信じ、粘り強く活動している。自宅の一部はギャラリーとして開かれており(無料・要予約)、世界中の子供たちが描いたすばらしい絵が飾られている。どのような点がつながり、線となり、現在地に至ったのだろうか。

1955年東京都出身。父と母に大切に育てられ、白百合女子大学仏文科を卒業した。働く予定はなく専業主婦として生きていくつもりだったが、息子を産んだところから少しずつ彼女の物語が動き始めた。一人息子のために、兄弟のような友達ができる幼稚園を探しまわったが「どこに行っても似たような絵ばかりが飾ってあって疑問」な幼稚園ばかり。自身の息子を入れたいと思えるような幼稚園がなかったことを機に「ならば自分で作ろう」と奮起し、1985年、表現教育に特化した幼稚園『ユニダインターナショナル』を東京・広尾に開校した。イギリス人の音楽家、イタリア人の画家、アメリカ人の看護師、日本人の幼児教育家、オーストラリア人のアーティストという5人の先生と息子1人という構成で始めたのが最初。口コミで評判が瞬く間に広がり、有名人の子供も多数通う幼稚園に急成長していった。

 「子供の優しさが地球を変えてくれる鍵だ」と気付き、〝Kids Helping Kids(子供たちが子供たちを救う)〟という活動を1988年に始め、子供地球基金を設立。「無我夢中でしたね」と振り返る。子供地球基金では、世界の紛争地帯に出かけて行っては、そこで暮らす子供たちのために絵を描くワークショップを開き、出来上がったアートと企業を結んでさまざまな商品を作ってきた。商品デザインや展覧会の開催を通じて、戦争・災害・病気・貧困で支援を必要としている子供たちをサポートしてきた。ワークショップの回数は、なんと38年間で3700回超え。

2006年、息子の大学卒業と共に、惜しまれつつもユニダインターナショナルを閉校。その後は、子供地球基金の活動を真ん中において地道に取り組んできた。その活動が評価され、2018年、ノーベル平和賞の候補に挙げられた。「このような活動をしなくても、世界中の子供たちが伸び伸びと芸術活動できるのが夢ですね。LAでの認知はまだまだなので、たくさんの人に知ってほしいと願っています」

■ワークショップの後は、必ずみんないい顔になる。
■創造力豊かな子ども達を育む事を目的とし、世界中で絵を描くワークショップを行っている。

(6/18/2026)

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