昨年の暮れ、サンタクロースの衣装を着て施設を訪問した。TBSラジオ収録では小柳ルミ子さんと一緒に、翌週は私が講義をしている東京国際大学の学生20名と一緒に、養護老人ホーム3ヶ所と子供障害者施設2か所を2日間に分けてお邪魔した。
学生を誘ったきっかけは、授業中「サンタクロースになって施設に話をしに行きませんか」と提案したことだった。本当は私自身が今年も行きたかったのだが、普段高齢者や子供障害者と接する機会の無い学生たちにぜひ参加して欲しかったのだ。多くの学生が賛同し参加してくれて、短い時間の訪問ではあったがとても良い時間となった。 久しぶりに若者たちと接する高齢者の笑顔と、耳が遠いせいか、ロビー全体を包み込むような大きな明るい声が響いた。授業中はおとなしい学生たちが中腰になり、手をつないで一生懸命話をしている光景は嬉しすぎた。
子供との触れ合いでは、好きな戦隊ヒーローの話をしたり、魚の知識を得意げに説明したりとまるでさかなクンみたいな学生の姿もあった。子供たちはたどたどしい口調ながら、目をキラキラ輝かせていて、楽しい思い出になってくれたらと願った。後日施設の責任者からお手紙が届いた。「皆さんが帰った後も子供たちはみんな喜んでいました。子供は褒められると勇気が湧くんです。」と。元気を貰ったのはこちらの方なのに。
余韻が冷めない内に第2弾をやりたい。1年先のクリスマスシーズンなんて待っていられない。4月になったら、小田原で〝ポニーテイル牧場〟を経営している渋谷さんに無理を言って、ポニー写生大会を開催したいと思っている。子供たちだけではなく、高齢者施設にもお邪魔する予定だ。
不思議なものです、若い頃はこんな事を考えもしなかったのに。最近は日々どうすれば皆に喜んでもらえるか、笑顔になってもらえるかが頭の中を巡っている。子供障害者の就職問題などさまざまな課題も見えてくる。先日訪問した子供たちから、お礼にと何枚か絵をいただいた。早速額装したのだが、それが何とも言えない味わいのある絵で、見ていると元気が湧いて来る。何を持って「才能」というのかは分からないが、この絵で私の心を温かくしてくれるのは間違いない。いつか子供たちの絵画展も開きたい。そこで作品が売れればなお嬉しい。お小遣いにもなるし生きる自信にも繋がる。
そうなんです、今年の目標のひとつは『子供たちと一緒に目標を作って動き出す』これでいきます。意思疎通が上手く出来ない子もいますが、持ち味を引き出したい。目標その2は『自分も大切にしつつ、人のために生きる』カッコよすぎの言葉だけれど、私もそんな歳になりました。勿論ドジャースを応援する気持は変わりませんよ!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。


