【2026年カリフォルニア医療ニュース】不妊治療の保険適用からインスリン値下げまで。知っておきたい「医療費と権利」の新ルール(1/7)

シェアする

【ロサンゼルス8日】アメリカ生活で私たちが最も頭を悩ませるのが「医療費」の問題です。

しかし、2026年のカリフォルニア州法は、患者の負担を少しでも軽く、そして誰もが安心して医療を受けられる環境を作ることに焦点を当てています。

「高額な体外受精の費用はどうなる?」「薬代は安くなる?」

ニューサム知事が署名した新法の中から、私たちの健康と家計を守るための重要な変更点を解説します。


1. 不妊治療の自己負担に光!保険適用の義務化(法案729)

多くの家庭にとって、経済的に大きなハードルとなっていた不妊治療。この分野で画期的な変化が訪れます。

  • 保険適用の拡大

    大規模な雇用主(Large Employers)が提供する健康保険プランにおいて、体外受精(IVF)を含む不妊治療を適用することが義務付けられました。

  • 誰でも平等に

    この適用は、婚姻状況や性自認、性的指向にかかわらず「全員」に義務付けられます。

  • 背景とメリット

    これまでカリフォルニア州民の体外受精の自己負担額は平均24,000ドルにも上っていました。この新法により、高額な治療費を理由に諦めていたカップルや個人にとって、新たな希望の光となります。ご自身やパートナーの職場の保険プランが対象になるか、ぜひ確認してみてください。

2. インスリン代が月35ドルに。糖尿病ケアのコストダウン(法案40 / CalRx)

糖尿病と共に生きる約350万人のカリフォルニア州民にとって、命綱であるインスリンの価格高騰は深刻な問題でした。ここにも州のメスが入ります。

  • 自己負担額の上限設定

    大規模団体医療保険に対し、インスリンの自己負担額(Co-pay)を「30日分あたり35ドル」に抑えるよう上限が設定されました。

  • 州独自の格安インスリン

    さらにカリフォルニア州は、州独自の処方薬プログラム「CalRx」を通じて、1月1日から「11ドルのインスリンペン」の販売を開始します。

  • 家計への効果

    毎月必ずかかる固定費としての薬代が大幅に下がることで、家計全体の負担軽減につながります。

3. 病院での「安心」を守る。プライバシーと移民保護(法案81 / 法案82)

「病院に行くと個人情報が漏れるのではないか」という不安を取り除き、誰もが安心して治療を受けられるための法的保護も強化されました

  • 移民ステータスの秘匿

    医療関係者が患者の移民ステータスや出生地を開示することは禁止されました。また、令状なしに移民当局を病院の非公開スペースに入れることも禁じられます。「身分が心配で病院に行けない」という事態を防ぐための措置です。

  • 医療従事者の保護

    性別適合医療など、特定の医療サービスに関わる医師や従業員の自宅住所が、公開記録請求から守られるようになります。医療を提供する側も、受ける側も、不当な捜索や晒し行為から守られる環境が整備されます。

記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。