移民取締時のマスク着用を禁じる法案が加州議会で可決 知事が最終承認へ(9/12)

【ロサンゼルス12日】カリフォルニア州議会は11日、移民取り締まりを含む任務執行中に、地方および連邦の法執行官がマスクなどで顔を覆うことを禁じる法案「上院法案627」を可決した。今後、ニューサム知事が最終的な承認を行う。

 この法案は「秘密警察禁止法(No Secret Police Act)」とも呼ばれ、トランプ大統領の不法移民取り締まり強化策の一環として州内で移民取締りが強化されたことを受け、6月にスコット・ワイナー上院議員(民主党・サンフランシスコ選出)とジェシー・アレグイン上院議員(民主党・バークレー選出)が提出した。

 ワイナー上院議員は、この法案の目的は透明性を高め、法執行機関への信頼を強化することで公共の安全を維持することだと述べた。また、このカリフォルニア州の法案がテネシー州、ミシガン州、イリノイ州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州、ペンシルベニア州など、全米で同様の法案の制定を促したと語った。同法案は上院本会議で賛成28票、反対11票で可決された。

 7月に放送された「フェイス・ザ・ネイション・ウィズ・マーガレット・ブレナン」の独占インタビューで、ICE(移民関税執行局)のトッド・ライオンズ代理局長はCBSニュースに対し、逮捕作戦中のマスク着用を支持する立場ではないと述べたものの、職員の安全への懸念からこれを認める方針を示した。

 ニューサム知事が署名すれば、この法案は地方および連邦の警察官、ならびに他州機関の職員にも適用される。

 なお、この法案でマスク禁止から免除されるもののリストも明記されており、それらにはSWATチームやアンダーカバー捜査の従事者、網膜兵器から身を守るためのアイウェア、N95医療用または外科用マスクなどが含まれる。

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