飼い犬を有権者登録した容疑でコスタメサの女を起訴 2021年と2022年の加州選挙で(9/8)

【オレンジ郡8日】2021年と2022年のカリフォルニア州選挙の際、飼い犬を違法に有権者として登録したコスタメサ在住の女がこのほど起訴された。米司法省が5日に発表した。

 起訴されたのはローラ・リー・ユーレックス被告(62)。飼い犬の「マヤ」を2021年の知事リコール選挙と2022年の予備選挙に投票登録したとして、5日に5件の重罪で起訴された。

 司法省の発表によれば、犬の投票は2021年の知事リコール選挙では有効に集計されたが、2022年の予備選挙では却下されたという。

 オレンジ郡選挙管理委員会事務所は2024年10月、自身の犬を投票登録したと自ら申告し、実際に犬の名義で届いた郵便投票用紙を投函した住民がいたとの連絡をオレンジ郡地方検事局から受けた。その犬の名前は「マヤ・ジーン・ユーレックス」で、ユーレックス被告はソーシャリメディアで2022年1月、投票用紙と一緒に「投票しました」のステッカーを貼りポーズを取るマヤの姿を投稿していた。

 2024年10月の別の投稿では、マヤの犬用タグと郵便投票用紙が写っており、「マヤはまだ投票用紙を受け取っている」というキャプションが添えられていたが、実際にはマヤは既に死亡していたという。

 司法省の発表によれば、州選挙における有権者登録や投票において、居住証明や身分証明書の提示は市民に求められていない。連邦選挙で初めて投票する有権者については、居住証明と登録の両方が必要になる。

 ユーレックス被告は偽証罪1件、虚偽または偽造文書の提出を斡旋もしくは提供した罪1件、実在しない人物の投票登録を行った罪1件、投票権のない状態で投票を行った罪2件(いずれも重罪)で起訴された。検察当局によれば、起訴内容通り有罪判決を受けた場合、ユーレックス被告は州刑務所で最低6年の刑に服することになる。

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