強い「離岸流」に流される事故が500件超 ハンティントンやニューポートで4日(7/7)

【ロサンゼルス5日】カリフォルニア州沿岸の海で4日、強い潮流と高波が発生し、何百人もの人々が救助された。
 国立気象局によると、高波は6フィートから8フィートに達するものもあり、このような強力な潮流の中では泳ぎが得意な人でも危険な状況に陥る可能性がある。

 ハンティントン・ビーチでは150件以上、またニューポート・ビーチでは350件以上の水難救助が報告され、ライフガードが救助活動を行った。

 救助件数のうち、10人のサーファーが、「離岸流」と呼ばれる「モンスター級の潮流」に引きずり込まれ、海底深くまで沈められた人もいた。「離岸流」は、海岸に打ち寄せた波が沖へ戻っていくことで生まれる潮流のことで、「リップカレント(Rip current)」とも呼ばれる。

 ライフガードの アダム・ヤセンダ氏は、「リップカレントは、基本的に海へと流れ出る水の川であり、うねりの方向や攪拌された砂に逆らって押し流されるため、海水が波立つことで識別できる」と説明。流れに巻き込まれた砂が茶色い水に見える時は要注意という。

 ヤセンダ氏は、もし流れに巻き込まれたとしても、慌てないことが一番だとアドバイスする。「水面から顔を出し、岸と平行に泳げば、茶色く波立った砂の海から抜け出すことができる。離岸流から抜けたら、岸に向かって斜めに泳いでいくように」と助言した。

 気象当局によると、同様の状況は6日まで続き、その後はおさまる見通し。

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