LA郡の労働者5.5万人が2日間のスト ダウンタウンで平和的デモ、逮捕者も(4/29)

【ロサンゼルス29日】ロサンゼルス郡の労働組合「Service Employees International Union Local 721」が29日、契約交渉の決裂に伴う2日間のストライキに突入。数千人がロサンゼルス・ダウンタウンでデモを行い昇給などを求め、座り込みなどを行った数人が逮捕された。デモは平和的に行われた。

 「Service Employees International Union Local 721」がストライキを行うのは今回が初めて。同組合の労働者には、公共事業の作業員、道路の交通や照明に携わる人々、メンタルヘルスワーカー、ソーシャルワーカーなどが含まれ、ロサンゼルス郡全域で約5万5,000人の労働者が29日から仕事を休んでいる。

 デモにより、ロサンゼルス・ダウンタウンのフリモント・アベニューと5番街付近の交通が遮断され、道路は紫色のTシャツを着た組合員らで埋め尽くされた。ストライキは28日の午後7時に郡内の複数の場所で開始され、30日午後7時まで続けられる。

 同組合のデビッド・グリーン会長はKCALニュースに対し、これまでのところ郡との交渉は不調に終わっており、過去6ヶ月間に何度もテーブルについているが、「真の交渉」には至っていないと主張した。組合は不当労働行為を指摘し、郡に対して賃上げと欠員補充を求めている。

 これに対し郡当局は組合の主張に反論している。現在、小児暴行の賠償請求に関する暫定的な和解金40億ドル、パリセーズとイートンの火災被害と復旧のための予測影響額20億ドルの出費に見舞われており、数億ドル以上の連邦政府からの資金が失われる可能性なども挙げ、”予算に対する前例のないストレス”に直面していると述べた。

 

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