GoFundMeによる寄付、山火事被災者への連邦支援に影響する可能性あり(1/21)

【ロサンゼルス20日】ロサンゼルス郡の山火事による被災者の多くが、クラウドファンディング・プラットフォーム「GoFundMe」で寄付を集めているが、これにより「FEMA(Federal Emergency Management Agency=連邦緊急事態管理庁)」による連邦政府からの特定の支援が受けられなくなる場合がある。

 「FEMA」は法律上、災害関連費用について、別のところから受けた給付金と重複して受け取ることができない仕組みになっている。このため、例えば「GoFundMe」で車の買い替えへの寄付を募った場合、FEMAからも同じ目的で援助を受けることはできなくなる。

 加州のサーシャ・レニー・ペレス上院議員はインスタグラムの投稿で、「イートン・ファイヤー」で被災した個人からの懸念に答え、「GoFundMe」の記載内容によっては連邦政府からの援助を受けられなくなる可能性について言及。「GoFundMe」が一般的な救済のための募金活動で、”予想外の出費をカバーするため支援を求める”などと記載されているなら、「FEMA」の援助とは別の項目に資金を活用することが可能だと例を述べた。

 被災した各世帯は、連邦政府の救済措置の2つの異なる「ポット」から、最大43,600ドルの助成金を受け取る資格がある。1つは、家の修理や買い替えを含む住宅支援に重点を置いたもので、もう1つは、個人の所有物の損失回復や医療など、その他のニーズに対応するもの。

 山火事の被災者は、クラウドファンディングの実施に関係なく、連邦政府の支援を申請することが奨励される。「FEMA」は、申請者がどのような支援を受けることができるかを判断するために、「GoFundMe」を含め、それぞれのケースを個別に審査するという。ロサンゼルスの山火事被災者が連邦政府の援助を申請する期限は3月10日とされている。

 「FEMA」の広報担当官であるブランディ・リチャード・トンプソン氏は、「よほど具体的でない限り、他から受けた援助がFEMAから重複して給付されることはまずない」と説明した。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。