【ロサンゼルス11日】ロサンゼルス国際空港(LAX)でこのほど、搭乗者の手荷物から覚醒剤が染み込んだTシャツ十数枚が見つかり、この搭乗者が拘束される事件が起きた。
連邦地裁の文書によると、拘束された女性はイギリスからの留学生ミヤ・サークワ・マンテさんで、オーストラリアに向かう途中、ロサンゼルスに2日間立ち寄った際、LAXでの荷物のX線検査で異常を指摘された。
検察当局によると、Tシャツはスーツケースの内張りの下に隠されていたといい、検査の結果、覚醒剤の一種のメタンフェタミンの陽性反応が出た。全部で数キロの薬物がシャツにこびりついていたと思われる。
書類によれば、湿気のためにメタンフェタミンはTシャツにこびりついており、分離できなかった。スーツケースの中にも白い粉が残っていた。
Tシャツはアップルペイを使ってターゲットの店で購入されたもので、サークワ・マンテさん自身もそれを確認し、レシートも持っていたという。Tシャツに付着していた白い粉について質問されると、何も知らなかったと主張したという。
供述書を提出した米国国土安全保障省のオマー・ヤシン特別捜査官は、メタンフェタミンはもともと粉末状で、その粉末が溶剤を使って “洗浄 “され、Tシャツに混ぜられた、あるいは溶け込んだと考えている。
サークワ・マンテさんは、旅行の理由はボーイフレンドに初めて会うためだったと語った。現在も連邦政府の拘留下にあり、メタンフェタミン頒布目的所持の罪に問われている。