【パサデナ7日】パサデナ市で行われる元旦の恒例催し「ローズ・パレード」の2025年のグランドマーシャルに、スポーツ界のアイコンであり、平等権擁護者でもあるビリー・ジーン・キングさんが任命された。7日に発表された。
ロングビーチ出身、現在80歳のキングさんは、テニスのグランドスラムで39回の優勝やウィンブルドンで20回の優勝を誇る伝説の選手で、史上最高のテニスプレイヤーの一人と言われている。また、女性の権利と男女平等運動のパイオニアでもある。
7日のお披露目式典でキングさんは、「ローズ・パレードは子どもの頃から家族みんなで楽しんで見ていた大きな催し」と語り、グランドマーシャルを務めることは光栄で興奮している、と話した。キングさんは第136回ローズ・パレードを先導し、第111回ローズ・ボウル・ゲームでは試合前のセレモニーに参加する。
「ローズ・パレード」のグランドマーシャルとして過去にスポーツ界から任命されたのは、オリンピック・チャンピオンのローリー・ヘルナンデス、グレッグ・ルーガニス、ジャネット・エバンス、アリソン・フェリックス、カール・ルイス、シャノン・ミラー、ゴルファーのチチ・ロドリゲス、アーノルド・パーマー、ペレ、ハンク・アーロンなど。
「2025年トーナメント・オブ・ロージズ」のテーマは「ベスト・デイ・エバー」で、人生の特別な瞬間を祝い、ライフワークを通じて、他の人々のために多くの「ベスト・デイ・エバー」を作り出した人々を称えるという。
キングさんは1971年、女性アスリートとして初めて10万ドルを超える賞金を獲得したが、1972年に全米オープンで優勝した際には、男子優勝者よりも15,000ドル少ない賞金しか与えられなかった。このことがきっかけとなり、キングさんは全米オープンの賞金を男女同額にするよう働きかけ、1973年にはその結果として、全米オープンは男女同額の賞金を提供する最初のメジャー大会となった。現在では、4つのグランドスラムすべてで男女同額の賞金が用意されている。
キングさんには2009年、女性とLGBTQコミュニティーのためのアドボカシー活動が評価され、米国最高の名誉である大統領自由勲章が授与された。2014年には、スポーツ、教育、活動を通じて公平な未来を創造する非営利団体ビリー・ジーン・キング財団を設立した。