日本とブラジルの血が流れる唯一無二のアーティストに

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遊Vitor
YuVitor

アーティスト

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俳優/中国武術の指導者/ラッパー&シンガー/デザイナーとして、多数のプロジェクトを進行中。短編映画制作やアルバム制作など、今年と来年は、一つひとつのプロジェクトをしっかりと形にしていきたい」と話す。
ウェブサイト https://lit.link/Moritayuvitorramos1012
インスタグラム @vito_song_369

 「遊Vitor」ユウ・ビトーと読む。アーティストとして活動するその名前については「父が日本人、母がブラジル人。日本名であるユウ(遊)とブラジルの姓であるVitor。日本とブラジルの血が流れる唯一無二のアーティストになりたい」こう話す。

 遊Vitorの日々は、まさに創作意欲で埋め尽くされている。その中で現在進行中のプロジェクトは短編映画制作。第二次世界大戦下で起きた日本人の兵士と日系アメリカ人の兵士の人種間の葛藤や、人としての繋がりなどを描いたこの作品では、主役の軍人役を演じるほか、アクションシーンの振り付け・演出・指導を担当している。

 幼い頃から習い始めたアクションと武術歴は長い。「アクションに目覚めたのは、7歳のころ。親父に『おまえは大人になったら何になりたいんだ』って聞かれた時に、テレビ画面に映っているハリウッドのアクション映画を指さしながら『俺、こいつみたいになりたい!』って言ったんです。アクションシーンで飛んで蹴って大暴れする俳優、テイラー・ロートナーに憧れたのが始まり。親父は『よしわかった!この人に憧れて本気でやるなら俺が応援してやる。でも本気でやらなかったらお前を突き放すぞ』と、厳しく言いました」。小学一年生でスポーツクラブに入り、器械体操を始めた。「体操のおかげで身体能力は高かったものの、中学校に入ると不良の先輩たちに絡まれてぶたれるようになった。それで自分の身を守るためには本当に強くならなきゃいけないと思って、今度は中国武術で鍛え始めたんです」。中国武術は師範として指導できるまでに磨きをかけ、その後、日本で2年間演技学校で学んだ。しかし、あくまでも自分の目標はハリウッドの映画アクション。コロナ終息後に渡米し、ロサンゼルスの演技学校(LAPAC)で演技をみっちり学んだ。

 遊Vitorの創作意欲は、アクションとアクティングだけにとどまらない。日本ではティーンネイジャーの頃からアーティスト仲間たちと一緒に音楽を作ってきた。「仲間の中に有名なラッパーがいて、彼らの影響もあって、ラップしながらビートに乗って即興でサウンドを作っていくフリースタイルに夢中になった。マイクや機材を集めて録音するうちに音楽にのめり込んでいきました。今、新しいアルバムを作っている最中なんです。多ジャンルの音楽要素がミックスされたすごく面白いアルバムになると思う」

 アートとは自分にとって「人との繋がり」。いろんな人と出会い、その人たちといろんな感情を分かち合いながら何かを作るところに、アートの純粋さを感じると話す。「それと自由。なんだか難しくて頭ががんじがらめになってしまう世の中で、アートだけは『そんなの関係なしに楽しめばいいじゃないか』っていうちょっと特別なスペースがある気がする。そんなところが俺は好きですね」。

(9/26/2024)

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