新型コロナで米政府、無料の家庭用検査キット配布を再開 希望家庭に4つまで郵送(9/24)

【ロサンゼルス23日】新型コロナウイルスの感染者数が増加している現状を受け、バイデン政権は、郵送による無料の家庭用検査キットの配布を再開する。

 保健福祉省は今月末に「covidtests.govから申し込みを受け付け、希望する家庭に4つの検査キットを郵送するとしている。

 この家庭用検査キットは、鼻の中を綿棒でぬぐってサンプルを採取し、サンプルと付属の試薬を混ぜ、できた溶液をテストストリップに滴下し、15分から30分待つと結果が出るもの。

 米政府は2022年と2023年に、約9億個の無料検査キットを送付したが、それ以来このプログラムは休止していた。新型コロナウイルスへの感染件数はこの夏、感染力の強い亜種がその原動力となって増加した。公衆衛生の専門家らは、気候が涼しくなり屋内に入る人や行事が増えれば、感染者数がまた増える可能性が高いと警告している。

 無料の家庭用検査キットを郵送で受け取る前でも、薬局などで検査キットの購入が可能で、加入している保険に よっては購入費が払い戻される場合がある。

 また、低所得者や無保険の家庭には、連邦政府や州政府が無料検査を提供している。「メディ・カル(Medi-Cal)」は、月に8回まで無料で検査キットを提供している。健康保険に加入していない人のための無料検査を提供しているサイトは、「testinglocator.cdc.govで探すことができる。

 米疾病対策センター(CDC)は、ウイルスに感染しているにもかかわらず症状がない人や、感染の初期段階にあり他の人に感染させるほどのウイルス量をまだ持っていない人が検査キットを使った場合、感染しているにもかかわらず陰性になる可能性があることから、最初の検査で陰性が出た場合でも、その数日後に2回目の検査を行うことを推奨している。

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