世界最高齢52歳のゴリラ「ウィンストン」が死亡 サンディエゴ動物園サファリパーク(7/16)

【サンディエゴ16日】サンディエゴ動物園サファリパークで世界最高齢のゴリラの一頭として人気だった「ウィンストン」が13日、死亡した。52歳だった。

 ウィンストンは、シルバーバックのウェスタン・ローランド・ゴリラで、たくましい外見とは裏腹な穏やかな気質が来園者らに愛された。9頭の子孫を残し、絶滅の危機にひんしている種に貢献。シルバーバックとしては前例のない、血縁関係のない2頭のオスゴリラを育てたことでも関心を集めた。

 少なくとも2017年以来、加齢のため、心臓、腎臓、関節の病気など複数の健康問題を抱えていた。飼育チームは、ウィンストンの症状が悪化し、合併症がさらに進行していることから慎重に検討した結果、生活の質を第一に考え、安楽死という難しい決断を下したという。

 ウィンストンは1984年に南カリフォルニアにやってきた。広さ1,800エーカーの広大なサファリパーク(1972年開園)で暮らす300種3,000頭の動物の一頭で、7頭のゴリラの群れを率いていた。

 サファリパークの関係者は、「ウィンストンは優しい巨人として、その穏やかさと強さ、のんびりした性格でみんなの記憶に残るだろう。ウィンストンは家族の守護神だった」と偲んだ。

サンディエゴ動物園サファリパーク

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