UCアーバイン校で抗議デモ、警察が解散命令発令(5/15)

【アーバイン15日】UCアーバイン校で15日午後、親パレスチナ系学生らによる抗議デモがエスカレートしたために警察が解散命令を出す事態に発展した。

 デモ隊は校内の物理科学の講義室を取り囲み占拠したため、大学側が警察、カリフォルニア州ハイウェイパトロール局、オレンジ郡シェリフ局に援護を求めた。

 キャンパスには数十台のパトカーが出動。警官隊が拡声器で不法集会を宣言すると、機動隊服を着た数人の警官が建物に向かって行進し、校内は重々しい空気に包まれた。

 警察当局はデモ参加者に対し、解散するか逮捕されるかのどちらかを選ぶよう命じた。抗議者の多くはすぐにその場を離れず、講義室の外で腕を組んでいる者もいた。

 学生らは15日の早朝、「Nakba 76」と名付けたデモを組織し、学生に対する停学処分を取りやめるよう訴えていた。

 1948年のイスラエル建国に伴い、多くのパレスチナ人はそれまで暮らしていた土地を追われ各地で難民となったため、パレスチナの人々は、イスラエル建国の翌日にあたる5月15日をアラビア語で「大惨事」を意味する「ナクバ」と呼んでいる。15日には、ナクバ76周年を記念して全国でデモが行なわれた。

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