【ロサンゼルス13日】ロサンゼルス郡公衆衛生局は13日、郡内のホームレスの間でA型肝炎が流行しつつあると警戒を呼びかけた。
同局によると、3月半ばにA型肝炎の患者が初めて報告されて以来、感染は少なくとも5人に広がった。
A型肝炎は非常に感染力の強い肝臓感染症で、感染して体調が悪くなる前から他人に広がる可能性がある。感染者の便や血液、あるいは汚染された食品を介して広がり、医師によると、ホームレスは一般的に手洗い場やトイレへのアクセスが限られているため、A型肝炎に感染するリスクが高いという。
感染拡大を食い止めるため、同局は現在、野営地や仮設住宅に住む人々にA型肝炎ワクチンを無料で提供している。A型肝炎に感染した人でも、このワクチンを接種することで、A型肝炎の発症を防ぐことができる。 このワクチンは通常2回接種し、感染予防に非常に有効と同局は述べている。
A型肝炎は、軽症が数週間続く場合もあれば、数ヶ月にわたり重症になる場合もある。症状は、発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、濃い尿、目や皮膚が黄色くなる、など。まれに死に至ることもある。