600人超の偽装結婚手配でLA在住フィリピン国籍の男が有罪(9/29)

【ロサンゼルス27日】移民法から逃れるために、何百組もの偽装結婚を手配した大規模な結婚詐欺罪で27日、ロサンゼルス在住のフィリピン国籍の男が司法取引で有罪を認めた

 ボストン連邦裁判所で有罪を認めたのはMarcialito Biol “Mars” Benitez被告(49)で、2022年4月、他の南カリフォルニア在住者10人とともに逮捕・起訴されていた。Benitez被告はこの事件で有罪を認めた7人目の被告となった。

 検察によると、現金2万ドルから3万ドルの報酬で、顧客の移民資格を確保するために偽装結婚への請願書、申請書、その他の書類を作成し提出していた。Benitez被告は、ウィルシャー通りにある事務所で代理店を運営し、そこで共謀者をスタッフとして雇っていたとされる。

 連邦検察当局によると、他の被告は「ブローカー」として、手数料と結婚後の毎月の支払いと引き換えに、斡旋業者の顧客と結婚する意思のある米国市民を募集していた。

 司法取引契約によると、Benitez被告とそのスタッフは、外国籍の顧客と米国籍の配偶者を引き合わせた後、チャペルや公園などで偽の結婚式を演出し、オンラインで雇われた司式者が執り行ったという。多くの顧客に対して、移民申請書に添付するために、結婚式の装飾品の前で不法滞在の顧客と市民配偶者の写真を撮影していた。

 また、特定の顧客に対しては、非正規滞在の顧客が米国人の配偶者とされる人物から虐待を受けたと主張することで、女性に対する暴力防止法に基づくグリーンカードの取得を支援していた。

 Benitez被告の代理店は、2016年10月から2022年3月までの間に、少なくとも600人の顧客のために偽装結婚を斡旋し、不正な移民書類を提出したとみられている。

 検察によると、結婚詐欺の共謀罪では、最高5年の禁固刑、3年の監視付き釈放、25万ドルの罰金が科される。

 

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