Targetが窃盗多発の4州9店舗を閉店 従業員と顧客の安全守るため(9/26)

【ロサンゼルス26日】小売大手「Target」は26日、盗難や組織的な窃盗犯罪が多発し、従業員と顧客の安全が脅かされている4州の9店舗を10月21日付けで閉店すると発表した。

 閉鎖されるのは、ニューヨーク・ハーレムの1店舗 サンフランシスコとオークランドの3店舗、オレゴン州ポートランドの3店舗、シアトルの2店舗。

 「Target」は、被害を受けた店舗での盗難を防ぐため、警備員を増員し、その他の対策を講じたが、効果はなかったと説明。ブライアン・コーネルCEOは8月、「Target」の店舗従業員に対する襲撃事件が、年初5ヵ月間で前年同期に比べて120%増加したと述べた。

 「smash-and-grab」といった組織的な窃盗犯罪や盗難の被害を受けるのは「Target」だけではなく、「Whole Foods」は4月、サンフランシスコの旗艦店の一つを閉店した。また、「Dick’s Sporting Goods」と「Ulta Beauty」などの小売業者も、利益縮小の要因として盗難の増加を指摘している。

 全米小売業協会(National Retail Federation)の最近の調査によると、店舗が昨年報告した在庫ロスの総額は1,120億ドルで、その約3分の2を内部および外部からの盗難が占めており、2021年の約940億ドルから増加している。同協会はまた、暴力事件が増加したと報告する小売業者が増えたことも指摘している。

 

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