どん底まで落ちて遠回りもした。 でも、「挑戦こそが我が人生」

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玉田祥大
Shota Tamada

ミュージシャン/俳優

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ロサンゼルスを拠点にミュージシャン/アクション俳優として挑戦を続ける玉田祥大さん。
インスタグラム @shota_tamada
ユーチューブ https://youtube.com/@shotatamada

「二刀流」という存在は昨今の野球界で逸材とされ、それを全うすることへの挑戦は計り知れない。ロサンゼルスを拠点にミュージシャン/アクション俳優として活動する玉田祥大さんも、音楽・映画制作の二刀流街道をまっしぐらに挑戦を続けるエンターテイナーだ。

 音楽活動では昨年、シングルを4枚リリースした。ジャンルはポップロック。スタジオでの音楽制作のほか、LAローカルでのライブも精力的に行っている。映画制作業では、自分で企画・監督・脚本・俳優、さらには音楽までマルチに手掛け、音楽も映画もすべて自身のインディペンデント制作で行っている。「シンガーソングライターとしても、映画制作にしてもゼロから作り上げるのが好きなんです。俳優にもいろいろタイプがある。芸能事務所に所属して作品に出演するタイプ、自分でオーディションを受けて演じるタイプ、自分で企画・脚本・監督・主演するタイプ。僕は一番後者の自分で企画から練っていくタイプです」。自身が制作する作品では、空手がテーマのアクションコメディなどアクションに定評がある。アクションの立ち回りも自分で行い、以前はスタントマンとしても活動していた。

昨年リリースしたシングル。

 栃木県で生まれ育った。6歳から柔道を始め、少年時代は武道の稽古に勤しんだ。「幼い頃はおじいちゃん子で、祖父と一緒によくテレビで時代劇を観ていました。時代劇の主人公が悪と戦う殺陣シーンの立ち回りがかっこよくて夢中になっていましたね」。小学校で柔道、中学になるとカンフー、高校で空手を習得。マーシャルアーツを追求しているうちに自然とエンターテイメントの最高峰「ハリウッドドリーム」を抱くようになった。「例えば、ビートルズはイギリスの田舎街の少年たちが音楽への情熱を追い求めて気づいたら世界の頂点に立っていた。また例えば、シルベスター・スタローンは演技への情熱を燃やし『ロッキー』の脚本を書いたらスーパースターになった。挑戦や情熱を追い求めてこその成功。音楽や映画に引退なんてない。何歳でも二刀流の〝スーパー・スーパー・スター〟になれるはずだ、と

アクション俳優の糧となっている、柔道・カンフー・空手など25年以上の武道歴。


 夢を抱いて2006年に渡米。グリーンカードを取得し、やっと書き溜めていた曲や脚本を形にして発表しようとしていた矢先、玉田さんを重い病が襲った。「2年ほど昏睡状態の日が続き、一時は心肺停止状態となり生死をさまよいました。でも死にたくないし、夢を諦めなくなかった。絶対に復活してやるという執念だけで、辛いリハビリに耐えて回復することができた。再起不能と言われ、どん底まで落ちて、まるで暗闇から這い上がったゾンビのようにマイナスからの再スタート。しかし、挑戦こそが我が人生。生き様を通して、夢を音楽や映画で伝えていきたいと思っています」。

ローカルでのライブの様子(今年3月)。

(7/18/2023)

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