村上春樹がスペインのノーベル賞を受賞 文学部門で日本人初(5/25)

【ロサンゼルス25日】スペインの権威ある賞「アストゥリアス皇太子賞」の文学部門の今年の受賞者に、作家の村上春樹さんが決まったと、賞の財団が今月24日発表した。この賞は「スペインのノーベル賞」とも呼ばれている。文学部門で日本人が選ばれるのは初めて。

 審査員は受賞理由として「村上さんの文学には独自性と普遍的な視野があり、日本の伝統と西洋文化の遺産を革新的な物語で融合させ、現在の大きなテーマや葛藤を表現することに成功している。また孤独や潜在的不安、都市の非人間化、テロといった現代の重要なテーマに挑んだ」と高く評価した。

 去年は、建築家の坂茂さんが平和賞にあたる共存共栄部門で受賞。1999年には宇宙飛行士の向井千秋さんが日本人として初めて他の飛行士らと共に国際協力部門で受賞している。

 今年の文学部門は、17国籍37候補の中から選ばれた。授賞式は、10月にスペイン北部のオビエドという都市でおこなわれる予定。村上春樹さんがそこで何を語るか、注目が集まる。

ホームへ戻る

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。