元々は女性同士の恋愛映画?『すずめの戸締まり』当初のストーリー構想はこうだった ━ 全米公開好調!

新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』では、『君の名は』(2016)『天気の子』(2019)のスタイルを踏襲するような感動の成長物語が描かれた。若き男女によるロマンス要素も新海作品あるあるだが、実は元々のストーリーは全く異なる構想だったという。

『すずめの戸締まり』は、17歳の女子高生・すずめが、廃墟を探し求めて日本全国をまわる青年・そうたとの出会いをきっかけに、思いがけずも大きな困難に立ち向かうことになる成長物語。2人は、日本各地で発生する震災を抑えるべく、“扉”を閉める旅に出る。

『すずめの戸締まり』の米公開にあわせて、新海監督は米Looperのインタビューに登場。制作の裏話を訊かれると、当初のストーリー構想が全く異なるものだったことを明かしている。

「最初は、すずめともう1人の女の子が一緒に旅する映画にしたかったんです。そもそも何故そのような映画を作りたかったかというと、従来的な恋愛物語を描くのに少し飽き飽きしていたからなんです。『君の名は』でそれを思い初めて、”ボーイ・ミーツ・ガール”的な物語はやり尽くしたと感じました。恋愛要素って大勢が共感しやすいところですから、大衆的なテーマになりますよね。」

『君の名は』と『天気の子』、直近の2作の新海作品では男女の若者が物語をダイナミックに動かし、そこでは少なからずロマンス要素も盛り込まれていた。これも、大衆を意識した新海監督によるストーリーテリングなのだろう。

一方、『すずめの戸締まり』では同様のスタイルを継続しつつも、革新的な変化とも言える物語上の”ひねり”が加えられている。これを詳細に記すことはネタバレに当たるため避けたいところだが、まだご覧になっていない方は是非劇場に足を運んで、その”ひねり”を圧巻の映像美とあわせて感じてほしい。

映画『すずめの戸締まり』は公開中。

Source:Looper

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