LAUSDと労組が「歴史的な」暫定合意、30%の賃上げやTAらへの医療給付(3/27)

【ロサンゼルス24日】ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)と、学校の被雇用者3万人を代表する労働者組合「Service Employees International Union(SEIU) Local 99」が、労組による3日間のストライキを経て24日、労働協約をめぐり暫定合意に達した。ロサンゼルスのカレン・バス市長が両者の仲介役となった。

 暫定合意には、30%の賃上げ、職種に応じた4,000ドルから8,000ドルの遡求支払、全員への1,000ドルのボーナス、2万5,000ドルから3万3,000ドルへの平均年俸の引き上げ、特別教育アシスタントへの7時間の労働保証、教師アシスタント(TA)や放課後プログラム従事者とその家族への全額負担の医療給付が含まれ、週明けに行われる組合員による投票で承認される見通し。

 LAUSDのアルベルト・カルバロ教育長は、今回の暫定合意を「歴史的な合意 」と表現した。

 LAUSD側は当初、23%の賃上げと3%の現金ボーナスを提示していた。「SEIU・Local 99」によると、多くの組合員の年収は約2万5,000ドルと低く、組合側は30%の賃上げを要求していた。

 スクールバスの運転手、カフェテリア従業員、学校の用務員、特別教育アシスタントらが加盟する労組「SEIU・Local 99」と、これに賛同した教職員組合「United Teachers Los Angeles(UTLA)」は21日から3日間にわたりストライキを実施し、LAUSD内の1,000校以上が休校を強いられた。学校は24日から再開されている。

 

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