100年ぶりにLA郡で灰色オオカミの姿を確認 「まるで月面に足跡」と生物学者(2/10)

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【ロサンゼルス9日】生物学者らが週末、ロサンゼルス郡で1世紀ぶりに雌の灰色オオカミの姿を確認した。これは狩猟者によって州から絶滅させられた捕食動物が復活しつつある兆候とみられる。
 カリフォルニア州魚類野生生物局の州灰色オオカミ調整官アクセル・ハニカット氏の9日の発表によると、確認されたオオカミは、コードネーム「BEYO3F」の3歳の雌で、トゥーラーレ郡から約125マイル移動してきた。過去1年間で500マイルを移動し、おそらく交尾相手を探していたと思われる。
 同局の生物学者らは2025年5月、このオオカミに調査目的の首輪を装着した。この首輪は定期的に信号を発信し、オオカミの居場所を明らかにするもので、「BEYO3F」は9日、カーン郡に到達した。
 ロサンゼルス郡に狼が足を踏み入れたのは100年以上ぶりとなる。2021年11月、オレゴン州から南下した一匹の狼がロサンゼルス郡の境界まで到達したものの、その個体(OR-93)はカーン郡のフリーウェイ5号線で車両に衝突され死亡した。その場所は「BEYO3F」が現在生息している地域に近い。
 全米野生生物連盟のベス・プラット代表は、「驚くべきことは、彼女が100年もの間、誰も足を踏み入れたことのなかった場所に足跡を残していること。まるで月面に足跡を残したかのようだ」と驚きを表現した。

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 専門家によると、オオカミはシカ、ヘラジカ、ビーバー、イノシシなどを狩り、マウンテンライオンは主にシカを狩る。「BEYO3F」は体長約1.5メートル、体重約36キロで、若狼としては健全な大きさだという。2月の繁殖期にオオカミが交尾相手を探すのは正常な行動だが、シエラネバダ山脈の故郷とは異なる不慣れな地形にいるため、狩りがより困難になっている。この時期はオオカミの死亡率が上昇し、飢餓や交通事故で命を落とす可能性もあるという。

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