バス・電車内の治安向上へ300人のアンバサダー配置 MTAがパイロットプログラム(3/7)

【ロサンゼルス6日】ロサンゼルス郡都市圏交通局(MTA)は6日、メトロのバスと電車内の治安向上を目指し、路線に300人近くのアンバサダーを配置するパイロットプログラムをスタートさせた。

 かねてから治安の悪化が問題視されていた公共交通網だが、新たな安全対策を実施することで通勤者などの利用増加を目指す。

 2021年以降、メトロの電車やバスでの犯罪は着実に増加している。MTAによると、レイプ、暴行、強盗、殺人といった暴力犯罪は、過去2年間で24%増加。2022年にはメトロの路線に乗車中に21人が死亡しており、2023年の最初の3カ月間ですでにこの数字と等しい人数の人が死亡するという惨事が起きている。

 MTAの関係者によると、この新しいプログラムは、この種のものとしては国内最大級となる。アンバサダーは、接客や乗車体験、紛争の緩和、公共の安全に対する意識、緊急時の備え、トラウマに配慮した対応、障害者意識、交通機関の運用などについて特別な訓練を受けており、警備員とは異なる業務を担う。

 一組の非武装のアンバサダーが毎日すべての路線に配置され、乗客がチケットを支払うのを助けたり、道に迷った旅行者に道を教えるだけでなく、ホームレスの乗客に注意を払い、清潔さや安全の問題をすぐにメトロスタッフとセキュリティーに報告することになる。

 

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