中絶薬入手をめぐり「加州はWalgreensとの関係を断つ」とニューサム知事(3/7)

【ロサンゼルス6日】「性と生殖に関する健康と権利(reproductive rights)」を制限しようとする共和党の取り組みに対抗するため、カリフォルニア州のニューサム知事は6日、共和党が優勢な20州で中絶薬の販売を中止することを決めた薬局チェーン「Walgreens」との関係を断つと述べた。

 ニューサム知事は、「過激派に屈し、女性の命を危険にさらすような会社とは取引をしない」とツイートした。最高裁が昨年夏、1973年のロー対ウェイド判決を覆して以来、中絶権をめぐる各州の戦いが続いている。ニューサム知事は、カリフォルニア州の経済力を利用して、共和党の指導者たちが小売業者に対して、それぞれの州で中絶薬へのアクセスを遮断するよう圧力をかけているのを押し返そうとしている。

 共和党が主導する20州の法務長官は先月、Walgreens社とCVS社に書簡を送り、もし小売業者がそれぞれの州で中絶薬を販売したら法的措置を取ると脅迫した。3日にWalgreens社はこれに応じ、これらの州では薬を販売しないと明言した。

 ニューサム知事の発表を受け、「Walgreens Boots Alliance社」の株価は6日、1.8%下落した。

 MediCalやCovered Californiaの契約への影響を含め、カリフォルニア州が「Walgreens社」との取引を停止することで州民に及ぼす影響などついてはまだ明らかにされていない。

 

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