【ハリウッド9日】日本で昨年11月に公開となり、話題を呼んでいるアニメーション映画『すずめの戸締まり』が、今年4月に北米、ヨーロッパ、ブラジル、オーストラリアなどで一斉公開されることが明らかになった。
英版タイトルは「Suzume」。『すずめの戸締まり』は、新海誠監督による3年ぶりの長編劇場アニメで、日本各地の廃墟に点在する災いの扉を閉じていく少女の解放と成長を描くロードムービー。東日本大震災の経験と直接向き合ったことでも話題を呼んでいる。
日本では、公開1ヶ月足らずで興行収入は70億円を超え、現在も大ヒット上映中。同じ新海誠作品の『君の名は。』や『天気の子』が海外で大きなヒット作になっていることから、本作も海外公開が期待されてきたが、それが叶った形となる。
アメリカでの公開日は4月14日(金)。配給は北米のアニメ会社大手のクランチロールとその親会社ソニー・ピクチャーズ、フランスのワイルドバンチとユーロズームが手がける。
上映が一番早いのは4月12日のフランスとマルタ、翌13日がオーストラリア、ブラジル、ドイツ、メキシコ、ニュージーランド、さらに14日がアメリカ、カナダ、イギリス、オーストリア、ベルギー、アイルランド、ルクセンブルクなどで、わずか3日間でヨーロッパ、北米、ラテンアメリカの主要国でほぼ同時公開となる。これまで日本の劇場アニメの公開は、各国別にそれぞれのスケジュールで公開されてきたが、『すずめの戸締まり』はグローバルに一斉公開することで世界規模の話題作りを視野にいれているのだろう。興行収入も期待される。
消費データとソーシャルメディア活動などのデータを分析し、需要指数を推測しているコンサルティング会社Parrot Analyticsの調査によると、日本のアニメコンテンツに対する世界の需要は過去2年間で118%増加し、最も急速に成長しているコンテンツジャンルのひとつだという。
コロナ禍においても2020年の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が世界累計興行収入5億400万ドル、2022年の『ONE PIECE FILM RED』が世界累計興行収入1億6600万ドルという記録を残している。
また、この映画の音楽を担当しているのは、『君の名は。』『天気の子』に引き続きRADWIMPSであるが、RADWIMPSの約5年ぶりの海外ツアーが決定し、映画公開と同じ4月から北米の6都市をまわることが決定している。ロサンゼルスに来るのは4月18日。(4/16 サンノゼ、4/18 ロサンゼルス、4/22 メキシコシティ、4/24 シカゴ、4/26 トロント、4/29 ニューヨーク、4/30 ニューヨーク)チケットは現在発売中。
HPによると、サンノゼ、シカゴ、トロントはソールドアウトだが、ロサンゼルスはまだ買うことができる。(2/9/2023 現時点での情報)
RADWIMPS North American Tour 2023
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