私がスターバックスを好きな訳

私はどう考えてもスターバックスが好きなのだ。テレビやYouTubeのロケに行った時など、各地のスターバックスを探すのが定番になっている。

千葉、埼玉、神奈川はもとより、大坂、京都、奈良、金沢などに行っても「先ずはお店探しから」がルーティンになっている。関越自動車道、常磐自動車道を走った時もスターバックスがあるサービスエリアに寄るのだ。

 

 

注文はいつも「ホットラテのデカフェでショット少なめ」に決まり。以前香港に行った時、ウインドウに入っていた食べ物が日本で売られているサンドイッチじゃなく微妙に肉まんぽかったのは面白かった。シドニーオリンピックでオーストラリアに訪れた際に、噂の海岸沿いにある雰囲気最高のスターバックスを探した時は大変だった。世界中の観光客が店に押し寄せていたので1時間も待ってやっと買うことが出来た!

どうしてここまでスターバックスが好きなのか、これには実は訳があるのです。

今から20年くらい前、東京赤坂TBS前に設置されていたスケートリンクで、10年ぶりにスケートをしたのです。高校時代アイスホッケーをやっていたので当然その当時のように滑れると思っていたのだが、体が全く動かず、カーブでバランスを崩して尻もちをつき脊髄圧迫骨折してしまい、そのまま築地の聖路加病院に緊急入院し手術することになった。当時の最新手術方法(圧迫してつぶれた腰椎の箇所に注射器でセメントらしきものを注入)での大手術でした。突然の出来事と激痛で殆ど眠れない夜を過ごした。何とも言えない心細さで「俺ってこんなに心が弱いんだ」と痛感したものでした。

翌日、診察室に向かう廊下を通っていると、なんと馴染みの珈琲の香りがしてくるではありませんか!

そうなんです、聖路加病院1階ロビーにはスターバックスが入っていたのです! 嬉しかった。まさに砂漠でオアシスとはこのことだと背中の痛みも忘れた。診察が終わって病室に帰る前にカフェラテを買って飲んだ時の美味しかったこと!少し涙が出た。あの日からいつも傍にいる相棒みたいな存在になった。それ以来、気分が落ち込んだ時やこれから張り切って仕事する時は先ずはスタバから・・・

これって誰しも同じ様なことありますよね?あのイチローも現役の頃毎日カレーライスを食べて試合に向かっていた。きっと素敵な思い出があったのでは。ユニホームを脱いだ今もカレーライス食べているかも!

皆さんも元気だしてくれる相棒傍にいますか!

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■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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