【ロサンゼルス30日】ロサンゼルス市議会で30日、屋内施設に入る時や大規模な屋外イベント時に義務付けられていたコロナワクチン接種証明書の提示義務を廃止する条例が可決された。コロナ感染者や入院者の減少に伴う措置。
ロサンゼルス市議会での投票の結果、13対1でワクチン接種義務付け解除が決定。この緊急条例は今後、市長が署名し、市役所から正式に公表され次第、発効する。唯一反対票を投じたマイク・ボーニン市議は先週、コロナの再流行を懸念すると発言していた。
ロサンゼルス市では昨年11月初旬、12歳以上が屋内のレストラン、スポーツジム、レクリエーション施設、介護施設、一部の市施設を利用する前に、ワクチン接種証明書を提示することが義務付けられた。また、5,000人以上が参加する屋外イベントでは、ワクチン接種証明書またはコロナ検査の陰性結果を示す必要があった。
ヌーリー・マルティネス市議会議長が、ワクチン接種証明要求の撤廃を求める動議を提出したが、義務付けが解除されても、個々のビジネスが自主的に利用客にワクチン接種の証明を求めることは許される。
一方、ロサンゼルス郡は4月1日にも、州当局と足並みをそろえ、スポーツイベントやコンサートなど1,000人以上が集まる屋内メガ・イベントでのワクチン接種証明書またはコロナ陰性証明書の提示義務を解除する予定。同郡ではすでに、バー、ナイトクラブ、ラウンジの屋内、屋外のメガ・イベントでのワクチン接種証明提示を廃止している。
医療施設や介護施設などで働く人には、今後もワクチン接種証明かコロナ陰性証明の提示が求められる。