【ロサンゼルス1日】新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染者が1日、アメリカ国内で初めて、サンフランシスコで確認された。
米疾病対策センター(CDC)とカリフォルニア州公衆衛生局によると、オミクロン株に感染したのは、先月22日に南アフリカから帰国した旅行者。カリフォルニア大学サンフランシスコ校の調査団が、遺伝子配列解明技術を用いて調べたところ、オミクロン株への感染が明らかになった。
CDCによると、この感染者はワクチン接種を完了しており、これまでのところ症状は軽い。現時点で、この感染者の濃厚接触者については、コロナ検査で陰性だった。
サンフランシスコ・ヘルス局のグラント・コルファクス医師は、「感染者確認は驚くことではなく、予測されていたこと。懸念されるが、パニックすることではない」と説明。カリフォルニア州のニューサム知事はツイッターで、「カリフォルニア州の最大規模かつ最速のコロナ検査システムによりオミクロン株感染者が確認された。他州でも感染者がすでに出ていると推定すべきだ」と述べ、ワクチンとブースターの接種、屋内でのマスク着用で警戒を続けるよう求めた。
オミクロン株は南アフリカで先週確認された新たな変異ウイルスで、感染力や症状の深刻度などについてはまだ分かっていないが、スパイクタンパク質に、デルタ株を超える多くの突然変異がある点が懸念されている。