【ロサンゼルス10日】ギャビン・ニューサム加州知事(民主)に対するリコールの賛否を問う住民投票が14日に迫る中、UCバークレーとロサンゼルス・タイムズ紙による最新世論調査結果が10日に発表され、知事リコールへの反対者数が60%で、リコール支持の38%を大きく上回っていることがわかった。
7月に実施された世論調査では、リコールの賛否は、投票に行くと思われる有権者のほぼ半々に二分されていた。コロナパンデミック中のかじ取りをめぐる批判が高まり、リコール選挙実施となったニューサム知事だが、ここへ来て、デルタ株による感染拡大が深刻化する中、ワクチン接種やマスク着用などの方針で支持率が高まったとみられる。
分析によると、キーとなるのはラテン系有権者で、すでにカウントされた郵便投票の約18%を占めている。ラテン系有権者は、投票所などへ出向いて投じる直接投票の割合が高いことから、最終的なラテン系票は20%を上回ると予測される。
知事候補者の支持率では、共和党のラリー・エルダー氏が引き続き優勢で38%の支持を得ている。
最新世論調査ではまた、投票に行くと思われる有権者のうち、リコールの賛否を決めていないと答えたのは2%を下回った。
13日には、リコール反対を呼び掛けるニューサム知事のラリーに参加するため、バイデン大統領がロングビーチ市を訪れることになっている。