東京五輪の選手村がいよいよ開村し、各国の選手が続々入村して来た!
ゴーストタウン化していた村が華やいでいる。関係スタッフも慌ただしく働き始めた。めでたい事だ。
村長の川渕三郎氏がコロナ禍で迎える大会に「メダルの数より、いかに感染者数を抑えるかが重要」との認識を示した。組織委員会が対策として「原則選手村と各競技場の移動以外は禁止、外部との接触も禁止、規則に反した時には帰国指示も辞さない」と発言している。大会関係者、同行する各国マスコミにも同じようにお願いしている。
これに早速反発しているのがアメリカのマスコミだ。「報道の自由を規制するのか!これでは日本の人々と話もできないではないか!」と猛反発。各国マスコミも賛同し始めた。
そんな声に押されてかJOCは、選手村の外国選手に都内の観光名所を巡る『はとバスツアー』を計画するらしい。シャトルバスの中から景色を見るのは問題ないという判断だ。
定番の浅草雷門、東京タワー、国会議事堂、レインボーブリッジなどが予定されている。確かに選手村に閉じこめているより良いに決まっているが、バスから降りられないのでは返ってストレスが溜まってしまうのでは。
これでは護送車になってしまう。コロナ感染を防ぎたい気持ちはわかるが、これしか日本の思い出がなかったらあまりに寂しい。 私、考えました。海外でも大人気の『ドン・キホーテ』を貸切りにして、選手や関係者に買物三昧してもらうのはどうか。お土産も家電も何でも揃い、安くて魅力的な商品が盛りだくさんの店内は大人気になること間違いなし!
さらに日本が世界に誇る回転寿司も悪くない。もちろん『寿司ざんまい』の親父にも登場してもらおう。安くて新鮮なお寿司にきっと大満足!夜景の綺麗な都庁上にある展望階から東京の100万ドル夜景を楽しんでもらうのはどうだろう。素敵な生演奏と美味しいディナーで完璧なTOKYO NIGHTの出来上がり。
ムードも最高!選手村で気になっていた他国選手への恋愛アタックの成功も想像できる!考えただけで楽しくなる!
そうだ忘れていました、東京ディズニーランドを半日貸切りにして遊んでもらうのはどうだろう。一度も行ったこともない人も多いはずだ。 みなさんが帰国した際に「日本って本当に素敵な楽しい国だった!」と家族、友人と職場で話してくれる姿が見えてくる。コロナ騒動が起きる前、オリンピックの話題は『おもてなし』だった。
コロナの不安感で日本中が『おもてなし』を忘れている。だめじゃないですか!今こそ、何をしたら各国選手の心の中に日本の思い出を残してあげられるのかを考えなくては。パラリンピックも開催される。 頑張れ!ニッポン!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。