カリフォルニアの大地が育む、 魔法のぶどう
(7/12/2021)

森本 誠二
Seiji Morimoto

ぶどう農園経営

森本誠二さん。妻のちほさん(写真左)とともにベンチュラでぶどう農園「Magical Grapes」を経営。高知県生まれ。果樹農家に生まれ、自然と果物に親しみながら育つ。京都大学農学部を卒業。32歳の時にカリフォルニア州に家族で移住。生食用のぶどうのほか、ワインぶどうも栽培している。近々ワイン販売も展開予定。https://magicalgrapes.com/

 

ロサンゼルスの北、ベンチュラの海から車で東へ30分ほど走ったところに広がる穏やかな自然の中に、日本人経営のぶどう農園がある。「MagicalGrapes(マジカルグレープ)」という可愛らしいネーミングのこの農園は、森本誠二さんとちほさん夫妻が2012年にスタート。ここで栽培されているのは、日本でみかける、カリフォルニアでは珍しい日本のぶどうばかりだ。  

 

「ここで作っているのは、シャインマスカット、シナノスマイル、ブラックビート、クイーンニーナ、オリエンタルスターの5種類です。サンタモニカ、マービスタ、マンハッタンビーチ、サンタバーバラのファーマーズマーケットで販売しています。店頭に立ってると、うちのぶどうを食べたアメリカ人のお客さんから、大きく目を見開いて『This is mmmmmagical !(まるで魔法のような美味しさだ!)』と感動の声をいただくことも。とても嬉しいですね」  

 

カリフォルニアは言わずと知れた、ぶどうの産地。「このエリアは日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいことや、雨量が少ないことなどがぶどう作りには適しています。6エイカーほどの畑で、基本的に僕と妻の二人だけでぶどうを育てています。ぶどう栽培は4月ごろに芽吹いて、5月に花が咲き、そこからが忙しくなります。種なしにするためのジベレリン処理や、間引き作業、ひと房ひと房に袋がけするなど、すべて手仕事で行っています」  

 

実家が高知県で代々果樹園を営んでいるという森本さんは、幼い頃から土や畑に親しみながら育った。「このベンチュラに農園を作ったきっかけは、20年ほど前に実家の父がこの場所に果樹園を作ろうと土地を購入したことから。その後、僕がその土地を受け継いで、更地からスタート。ぶどう棚と灌漑設備の設計からはじめ、ぶどうの支柱を一本一本立てるなど土木工事もすべて自分たちの手で行いました。さらにアメリカの資材を使ってどうやって日本のぶどうを作るかの研究は、独学と手探りでやってきました。日本と同じ栽培方法で育てたものの、気候が違うので失敗。初めはまったく売り物にならず、販売できるまでに5年ほどかかりました」  森本さんのぶどうが今年ももう間もなく収穫を迎え、8月から9月中旬ごろまでロサンゼルス周辺のファーマーズマーケットに並ぶ。ミシュランシェフやフードブロガーなどが足しげく通うマーケットにベンダーとして入れたのは、そういった食のカリスマたちに「美味しい」と支持されたことが大きい。「それと、ソーシャルメディアの力ですね。インスタグラムのフォロワーの方々が投稿してくれるおかげで、より広く興味を持っていただける。大切に育てたぶどうが、たくさんの皆さんに美味しいと喜んでもらえること。そんな幸せなぶどう作りを続けていきたいですね」。

 

森本さんファミリーが笑顔で届けるぶどうが、今年は8月~9月中旬頃までサンタモニカ、マービスタ、マンハッタンビーチ、サンタバーバラのファーマーズマーケットに登場。販売日程など、最新情報はインスタグラムにて。 http://www.instagram.com/magical.grapes/

 

大粒の「ブラックビート」(左)と「シナノスマイル」。美しさといい、味、香りが、まさにマジカル。

 

(7/12/2021)

 

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