加州知事リコール選挙、9月14日に実施決定(7/2)

【ロサンゼルス1日】カリフォルニア州ギャビン・ニューサム知事(民主党)のリコール(解職請求)の是非を決めるとともに、後任知事を選ぶ住民投票の日程が、9月14日に設定された。副知事が1日に発表した。

 1日の午前中に州務長官が、住民投票を実施するのに必要となる150万以上の署名が集まったことを認証した。

 ニューサム知事については、新型コロナウイルス対策をめぐり、経済活動への規制などで批判され、共和党支持者らを中心にリコール運動が行われていた。昨年11月には、州民へ外出自粛を求める中で、自らが高級レストランで会食していたことが発覚し、州民の怒りをかった。しかし最近では、ワクチン接種が進み経済活動の再開が進んでいることから、これらが有権者の判断を左右するのは必至だ。

 「加州公共政策機関」が5月に実施した世論調査では、州民の57%がリコール反対と答え、40%がリコールに賛成と答えている。

 次期知事への立候補希望者は、今後2週間以内に出馬表明をする必要がある。これまでに、元陸上選手でトランスジェンダーのケイトリン・ジェンナー氏や、ケビン・ファルコナー前サンディエゴ市長などが共和党から出馬を表明している。

 2003年に行われた前回のリコール選挙では、グレイ・デービス知事(民主)が加州史上で初めて解職となり、共和党のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が後任に選ばれた。この時のリコール選挙では、100人以上が立候補しており、今回の選挙でも今後、出馬表明が増えると予測される。

 カリフォルニア州財務局は1日、このリコール選挙には2億7,600万ドルの費用がかかるとの見通しを示した。 

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