【ロサンゼルス11日】アメリカでは9月11日、2001年に起きた同時多発テロから25年を迎えました。
そんな中、ロサンゼルスを本拠地とするNHL(北米プロアイスホッケーリーグ)のチーム、LAキングスが改めて注目されています。
キングスには、9・11で犠牲となった2人のスカウトがいました。
ガーネット・“エース”・ベイリーさんとマーク・バビスさん。
2人は当時、キングスのスカウトとして、将来チームで活躍する選手を探す仕事に携わっていました。
2人は「仕事のため」に乗った飛行機で犠牲に
2001年9月、2人はキングスの選手候補を視察するため、ニューハンプシャー州を訪れていました。
視察を終え、ロサンゼルスへ戻るために搭乗したのが、ユナイテッド航空175便。
この飛行機は9月11日、ハイジャックされ、ニューヨークのワールドトレードセンター南棟に突入。2人も犠牲となりました。
ベイリーさんは元NHL選手で、現役引退後はキングスのスカウト部門を率いる立場にありました。バビスさんも同じく、キングスのスカウトとしてチームの未来を支える仕事をしていました。
つまり2人は、キングスの将来の選手を探すための出張中に命を奪われたことになります。
キングスは25年間、2人の名前を忘れない
9・11から25年が経った今も、キングスでは2人の記憶が受け継がれています。
チームの選手たちは、ヘルメットに「Ace」と「Mark」と記されたステッカーを貼り、2人を追悼してきました。
この取り組みは、9・11を直接知る世代だけではありません。
事件後に生まれた若い選手たちも、チームの一員として2人の名前を身につけています。
キングスにとって、2人は単なる「過去の犠牲者」ではなく、今もチームの歴史の一部として存在しているのです。
チームのマスコットにも「ベイリー」の名前
さらに、キングスには「Bailey(ベイリー)」という名前のマスコットがいます。この名前は、犠牲となったエース・ベイリーさんにちなんだもの。
チームを応援するファンにとっても、「ベイリー」という名前は、キングスの歴史と9・11の記憶をつなぐ存在となっています。
9・11メモリアル・ミュージアムにも、キングスが寄贈したベイリーのボブルヘッドが収蔵されています。
「チームの仲間」を25年後も
スポーツチームにとって、選手やコーチだけでなく、スカウトやスタッフもチームを支える大切な存在です。
ベイリーさんとバビスさんが亡くなった後も、キングスは2人の名前をチームの中に残してきました。
ヘルメットの小さなステッカー、マスコットの名前。一見するとささやかなものですが、そこには「2人を忘れない」というキングスの姿勢が表れています。
9・11から25年。アメリカ全土で犠牲者が追悼される中、LAキングスでは、チームのために働いていた2人の仲間を思い出し、その記憶を次の世代へと受け継いでいます。
※画像:LA Kings
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