【サンバナディーノ郡6日】オンタリオ国際空港のターミナル内に、ボタンを押すと物語が印刷されて出てくる無料の「ショートストーリー・ディスペンサー」が設置され、「待ち時間が長い時でも、楽しく過ごせる」と旅行者から好評を得ている。
これは、一見チケットやレシートのように見えるものを印刷するキオスクのようだが、実際には、乗客が楽しめるように用意された短編小説や詩が印刷される「クイック・リード」なのだ。物語はスペイン語で読むオプションもあり、子供向けの選択肢もある。
「乗客の間で大変な人気を博しています」と言うのは、空港の広報担当スティーブ・ランバートさん。旅行者が騒音から逃れられるよう、各ターミナルに1台ずつ、計2台の短編小説ディスペンサーを導入したという。
この「ショートストーリー・ディスペンサー」は、フランスの出版社「ショート・エディション」の製品。数年前にこの”物語が詰まった箱”を開発して以来、現在では世界中に約600台が設置されており、その半数は米国にある。
「ショート・エディション」のクリスタン・ルロイさんによると、「ショートストーリー・ディスペンサー」の人気は空港だけでなく、学校や図書館、交通機関など、人々が気軽に読み物を手に取りたがる場所でも高まっているという。空港のような場所がディスペンサーを購入し、購読料を支払って世界中の作家による物語にアクセスできるようにしたり、自らのコンテンツをアップロードする動きがあると言う。
「間もなく、人々が自分の短編小説を投稿できる機能も導入する予定です」とランバートさん。「私たち一人ひとりの心の内には、芽生えつつある”作家”が潜んでいると思います」と展望を話した。
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