【ロサンゼルス5日】YouTubeが生成AIによる偽の映画予告編を投稿していた人気チャンネル2つを削除したと、米Yahooニュースが報じた。削除されたのは、インド拠点のScreen Cultureと、ジョージア拠点のKH Studio。両チャンネルは合計200万人以上の登録者を抱え、数百万ドル規模の収益を上げていたという。
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Screen Cultureは、既存の宣伝素材をAIで加工する手法で10億回以上の再生数を記録していた。新作「スーパーマン」(2025年7月11日劇場公開日)のフェイク予告編や、劇場公開の数ヶ月前にマーベルの「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」(ディズニープラスで11月5日から見放題独占配信スタート)の予告編を23本も投稿。検索結果で公式予告編より上位に表示されることもあり、本物と誤解する視聴者が続出した。
一方のKH Studioは、完全に架空の予告編を制作していた。ヘンリー・カビル、マーゴット・ロビー共演の「007」や、レオナルド・ディカプリオが出演する「イカゲーム」など、存在しない作品の予告編で視聴者を惹きつけていた。
YouTubeは3月の時点で、著作権問題を理由に両チャンネルの広告収益を停止していた。その後「ファン予告編」「パロディ」「コンセプト予告編」といったラベルを表示することで収益化が再開されたが、最近になってラベル表示が消えていたことが判明。12月18日、スパムおよび誤解を招くポリシー違反として両チャンネルは削除された。
今回の措置の背景には、YouTubeとハリウッドの関係強化がある、YouTubeは先日、2029年からアカデミー賞授賞式を独占配信する複数年契約を締結したばかりだ。契約金額は1億ドル以上とされ、半世紀以上にわたって授賞式を放送してきた米ABCに代わり、世界最大の動画プラットフォームがハリウッド最高峰の祭典を届けることになる。著作権侵害コンテンツを野放しにできない立場となったYouTubeにとって、今回の削除は必然的な判断だったといえる。
AI技術とクリエイティブ業界の緊張はますます高まっている。生成AIがもたらす変革と摩擦は予断を許さない。
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