裁判官がトランプ大統領にロサンゼルスでの州兵展開中止を命じる 指揮権を知事に返還するよう要求(12/10)

【ロサンゼルス10日】連邦判事は10日、トランプ政権がロサンゼルスにおける州兵の配備を直ちに終了すべきだと裁定した。これは武装兵士による米国内の治安維持という大統領の苦戦する取り組みに対する最新の法的打撃となる。
 チャールズ・R・ブライヤー上級連邦地方裁判官は判決で、残る300人の連邦化された州兵部隊の指揮権はギャビン・ニューサム州知事に返還されなければならないと述べた。同知事は6月、ロサンゼルスでの移民取締り抗議活動を鎮圧するため数千人の部隊を徴用した政権を提訴していた。
 ブライヤー判事はこの配備を違法と判断したが、この決定は第9巡回控訴裁判所で争われ、最終的に覆された。裁判所は、トランプ大統領が州知事から州兵の指揮権を奪うために援用した難解な法律は、当時司法省が主張したようにロサンゼルスで反乱が進行中かどうかを判断する際に大統領に「大きな裁量権」を与えていると述べた。
 オレゴン州でも今秋、同様の事態が繰り返され、カリフォルニア州兵200人がICE施設外での抗議活動鎮圧支援のため派遣された。しかしカリフォルニア州とは異なり、オレゴン州の決定はその後取り消され、現在控訴審で審理中。トランプ大統領が任命した判事の一人が9日に提出した長文の書類では、自身の以前の命令を弱めるような見解を示している。
 一方、最高裁はイリノイ州での州兵派遣に対するほぼ同一の異議申し立てを検討中。
 司法省の弁護士らは、連邦化されれば州兵部隊は永続的に大統領の指揮下にあると主張してきたが、ブライヤー判事は10日の判決でこの見解を「法律に反する」と指摘した。

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