えん罪で38年間収監された男性にイングルウッド市が2,500万ドルの和解金支払いに合意(9/25)

【ロサンゼルス24日】イングルウッド市はこのほど、犯していない罪で38年間収監された72歳の男性に2,500万ドルの和解金を支払うことに合意した。弁護団によると、不当な有罪判決に対して支払われる和解金の額としてはカリフォルニア州史で最高額になる。

 えん罪の犠牲となったのはマウリス・ヘイスティンさん。1983年にイングルウッド市の女性に対する誘拐と殺人の容疑、またこの女性の夫とその友人に対する殺人未遂の容疑で誤って犯人とされ、仮釈放なしの終身刑が言い渡され、38年間刑務所に収監されていた。

 2022年の新たなDNA判定の結果、他の容疑者が確定し、2023年にヘイスティンさんのえん罪が確定した。

 ヘイスティンさんの弁護団によると、イングルウッド市警の捜査官がヘイスティンさんの無罪を証明するアリバイを改ざんし、罪を犯していないヘイスティンさんを犯人に仕立て上げていた。

 DNA判定の結果からこの事件の犯人と判明したケニス・パックネット容疑者は、別の誘拐と強姦の罪で収監されていた2020年に獄中で死去した

 ヘイスティンさんは声明で「盗まれた38年間はいくら巨額の金を払われても補われない」と述べたが、残りの人生を楽しむことに注意を向けたいと語り、家族と弁護団の長年の支援に感謝した。

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